2期・85冊目 『C★N25』

C・N25―C・NOVELS創刊25周年アンソロジー

C・N25―C・NOVELS創刊25周年アンソロジー

C★NOVELS創刊25周年アンソロジーということで、豪華執筆陣による書き下ろし短編とイラストギャラリー集。11月に発売されたのですが、なかなか見つからなくて、重版を期に書店に取り寄せてもらいました。
イラスト・短編小説ともにC★NOVELSのキャラクターである黒猫(または猫、黒・白)をモチーフにした作品になっています。


まずは知っている作家さんから読んでみる。

  • 荒巻義雄インタビュー 私とノベルスの25年

『紺碧の艦隊』*1を読み始めた頃が懐かしい。90年代は百花繚乱*2だった新書ノベルズのシミュレーション(仮想)戦記小説もだいぶ状況が変わったなぁ。それにしても荒巻氏が要塞シリーズや旭日シリーズ含め、70冊以上もC★NOVELSで出していたとは驚き。

  • 荒巻義雄 「花嫁」
  • 横山信義 「闇の底の狩人」

内容は横山氏らしい、「黒猫」とあだ名された夜間戦闘爆撃機と猟師出身の兵士との闇の戦い。浅間世界の流れで第2次世界大戦直後の話にしたのかな?

うぅむ。この人の書き下ろし小説を読むのは何年ぶりか。短くとも皇国読めて良かったよ。これを機に続編書かないか、と淡い期待を抱いてしまう。

  • 谷甲州 「高射噴進砲隊−覇者の戦塵」

そういや『覇者の戦塵』シリーズは1942年くらいで止まったまま。続きは気になるけど、だいぶ記憶が薄れてしまったので読み返さないと。クロネコはかなりこじつけ気味。

  • 三木原慧一 「我等が猫たちの最良の年」

メイドスキーならぬニャンコスキーな著者の愛猫看病奮闘記。正直ここまでやるとはすごい。

サイレント・コアシリーズもしばらく読んでないなぁ。土門が結婚したところまでは知っていたけど、娘ができたのか・・・。ここらへんは著者の環境と同軌取ってる?


次いでタイトルなどから興味を持ったものを読んでみた。

主人公の回想シーンが中心の前半はさほどではなかったけど、ラストはいい。

短編だけで収めるには惜しいキャラと世界観。

この人の中国史ものは短編しか読んでないなぁ。こんど長編も読んでみようかな。

外伝だったのか。これは本編も読んでみたいかも。


とにかく分厚くて、持ち歩いて電車などで読むには少しつらい。計ってみたら、約5cm。私の携帯の横幅と同じくらいありますよ。ハードカバーでもっと分厚いのなら読んだことあるけど、新書では初めて。せっかくだからもう少し装丁を良くしてもよかったのじゃないかな、と思ったのですが。
実は『ローマ人の物語』29〜31巻の読みかけを中断して先に読んでみたかったので残りは後で。

*1:6巻で飽きたけどw

*2:および粗製濫造