楽天イーグルス対日本ハムファイターズ(2023年4月21日・楽天モバイルパーク宮城)観戦

2023年シーズンが開幕しました。
去年は3,4月に好調で、球団新記録となる11連勝を飾るなど、貯金18まで貯めました。そのまま優勝かと思いきや、夏場にかけてまさかの大失速。ずるずると順位を下げて結局4位に終るという悔しい思いをしました。

今季は開幕カードの日本ハム戦こそ勝ち越したものの、去年とは真逆の低調ぶり。
防御率も悪いですが、極度に打線が冷え込んでいます。ホームランは時々出るものの、とにかくタイムリーで点が取れない。
なにしろ主軸である浅村・島内の両選手など、主力が打率1割台でしたからね。
もっとも、浅村選手は前のカードで一発が出たし、島内選手もいい当たりが出てきました。唯一勝ち越している日本ハム戦で調子を取り戻したいところ。
そんなわけで今季初の本拠地観戦です。個人的に本拠地での観戦では負けてばかりなので、今度こそ勝利をを目にしたいです。

当日は予定通り16時過ぎに到着したので、イーグルス豚まんと唐揚げを買い、席に向かいました。今回は三塁側バックネット裏後方の席です。
時間があったので試合前の様子を見られたのが良かったですね。


先発は田中将大投手。まだ3試合ですが、今季は抜群の安定力なので期待できます。

もっとも相手先発は去年苦しめられた天敵左腕の一人・加藤貴之投手です。開幕戦では2本のホームランによって勝利を収めたので、今日も右バッターに期待したいところ。
初回に島内選手の2塁打が出て、浅村選手の犠牲フライで幸先良く先制。タイミング的に厳しいかと思いましたが、送球が逸れてラッキーでしたね。

田中将大投手は4回まで1安打ピッチング。ただし打線も2回から4回まで内野安打1本のみで抑えられていました。このまま投手戦、1点の攻防で進むかと思われました。

悪夢が訪れたのは5回でした。
いきなり先頭打者に2塁打。バントを決められて一死3塁のピンチを招きます。ここで三振を取っておきたいところ。
しかしタイムリー3塁打という最悪の形で同点にされます。次打者は三振に取り、二死まで来たところで気が抜けたのでしょうか。痛恨の暴投で勝ち越しを許しました。とはいえ、まだ5回。1点差で終りたいところ。
願いはむなしく連続四球で満塁のピンチ。おそらくきわどいところを狙ったのが、ことごとく見極められたのでしょう。
その後に連続でタイムリーを浴びて、あっという間に点を取られていきます。
6点取られたところで酒居投手に交代しましたが、勢いは止められずにもう1点取られます。結局打者一巡で7点。すごく長く感じられました。

もし中継なら、この時点で観るのをやめていたかもしれません。苦手とする加藤投手で6点差は絶望的。
しかし、遠くから現地に来たファンとしては最後まで見守るつもりでした。風が強くて寒くなっていましたが。

いったんトイレで席を外していたら、どよめきが聞こえてきました。
一死から連続安打で満塁になったのです。味方の長い攻撃は加藤投手の気持ちやリズムに影響が出たのでしょうか。
この絶好のチャンスを潰すことなく島内選手がタイムリーで2点返します。浅村選手は倒れたものの、フランコ選手はファーストとライトの間に落ちるラッキーな安打でもう1点追加。
大量リードを取られたものの、裏にすぐ3点取り返したのが大きかったです。観ている方も希望が見えてきました。

6回表は宮森投手が先頭打者こそ安打で出したものの、三者連続三振で締めました。
その裏、一死から山崎剛選手のヒットが出たところで投手交代。代わった投手から伊藤裕季也選手が繋ぎ、小郷選手のタイムリーで1点返します。
今までなかなか出なかった連打とタイムリーがこうまで続くなんて。今日はいけるぞという感じがしましたね。

7回表は安樂投手がピンチを招くもなんとか無失点で切り抜け、イーグルスのラッキーセブンを迎えます。ランナーは出しましたが、併殺で終ってしまいました。一時は好調だった安田選手も落ち込み気味ですね。反撃の流れが切れてしまったのが痛い。

8回表は宋家豪投手。五十幡選手に盗塁を許してしまいましたが、浅村選手のファインプレイで併殺に取れました。再び流れはイーグルスに戻ってきたような気がしました。
その裏。代打・西川遥輝選手の今季初ヒットがホームラン! これで1点差です。
次の代打・鈴木大地選手がヒット。代走の辰己選手が盗塁を決めて、一打同点のチャンスだったのですが、ものにできませんでした。

ついに最終回。表を鈴木翔天投手が抑え、裏は田中正義投手が出てきました。印象としてはきついかなと思ったのですが、浅村・フランコ選手が連続安打。太田光選手がバントを試みるも2回ファウル。かなりのプレッシャーだったのでしょう。なんとスリーバントを成功させて、田中投手の送球ミスを招くのです。
1点を追う9回裏で無死満塁。球場はおおいに盛り上がります。悪くても内野ゴロか犠牲フライで同点にして欲しい。三振だけは避けて欲しいと願いました。
そこで西川選手は巧くライト前ヒット。各走者が進んでついに同点! なおも満塁は続くわけで、最高のお膳立てを作ってくれました。そして山崎剛選手が強振して、あわやホームランかという大飛球が右中間に飛んでサヨナラ勝ち。

それにしても、本拠地観戦での初勝利がサヨナラ勝ちとはびっくりです。たまに中継でサヨナラ勝ちを見ると、現地観戦していた人はラッキーだよなぁと思っていましたが、自分が見届けるとは思いもしませんでした。
しかも、6点差をひっくり返して勝ったんですからね。こんな劇的な試合はそうそう観られるものじゃありません。

てっきり今日は投手戦で1点を争う展開を予想していましたが、それが8-7というスコアになるとは思ってもみませんでしたね。
ともあれ、カード初戦、しかも昨季は連敗が続いた金曜日にまた勝利できたのは大きい。

ようやくビクトリーセレモニーとヒーローインタビューを見ることができました。実際には遠いので、ヴィジョンと両方を見比べていましたが、それでも感動しましたね。




打ち上げられた花火を撮ろうとしましたが、ちょっと遅れてしまいました。

ヒーローはもちろん西川選手と山崎剛選手でした。


試合を通して感じたのは、日本ハムの打者は二巡目以降がしぶとく、畳みかける攻撃をするという点ですね。若いチームだけに勢いに乗りやすいのかも。
逆に追いかけられる展開となると、もろさが出るのでしょうか。リードを取ってからは守備の乱れが目につきました。イーグルスは5回に暴投こそありましたが、リリーフ陣と守備は良かったですね。リプレイ検証が二度ともイーグルス有利な結果に終ったのも合わせて流れに乗れた気がします。

楽天イーグルスは4/23時点で7勝11敗の5位。今週火曜から6連戦が始まり、ソフトバンク・西武という強敵と当たります。
とはいえ、打線は調子を取り戻してきた感じはしますね。岡島豪郎鈴木大地選手が一軍に来てから良くなった気がします。頼れるベテランに加えて、伊藤茉央・内星龍という若い投手が結果を残してくれたのも嬉しい。
去年とは逆パターンでにここから順位を上げていって欲しいものです。