映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』

Youtubeの宣伝動画をきっかけにぜひ観てみたいと思い、久しぶりに映画館に行ってきました。公開された6月を過ぎて7月の平日なので空いていましたね。
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』公式サイト
テレビアニメ『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」の翻案であるとのテロップが冒頭に流れます。ファーストガンダムはテレビで観ていた世代ですが、幼かったので内容をきちんと理解していなかったのもあって、第15話「ククルス・ドアンの島」の記憶は曖昧ですね。確かそんな話があったなーくらい。*1

ともかく、主要な登場人物はそのままであってもだいぶ内容が膨らませてあって、ククルス・ドアンの背景もそうですし、島で暮らす子供たちもテレビ版の4人から20人に大幅に増えています。テレビ版ではあまり触れられていなかったであろう島の暮らしにも詳しい描写が割かれています。そのおかげで子供たちの人数は増えていても、それぞれキャラが立っていますね。ヤギが強い。
火山土を耕し酪農をしていますが、おそらく時々船で物資を補給しつつも自給自足生活を目指していたんじゃないかと想像できます。
設定やモビルスーツも『THE ORIGIN』準拠ということで、オリジナルにはなかった部分(特に島以外での戦闘など)で見せ場が増えていました。
途中でスレッガー中尉がジムに乗ると聞いて驚いたものですが、残念ながら活躍の方は……。まぁ、時期的にスレッガー中尉ホワイトベースに乗り込んでから日が浅いと思うのですが、早々に馴染んでいるのがさすがと言えましょう。
民間人の若い世代が多い中で艦長を務めなきゃいけないブライト・ノアの苦労は絶えず。そんな中、正規軍人でありながら品行方正とは程遠く、良い意味ですれたスレッガー中尉はこの時期のホワイトベースに欠かせない存在だったと思えます。最後の方のノリの良さもその影響でしょうかね。

この時期、地上では勢力が拮抗していた地球連邦とジオンの駆け引き、ククルス・ドアンの抱える秘密。そして島での戦闘とガンダムのイメージを崩さずにストーリー的にも充分楽しめた内容でした。なによりも1年戦争時のホワイトベースクルーを観られたのが一番嬉しいかなぁ。

それにしても、40年以上の歳月を経ていることもあって、映像技術は隔世の感ありますし、声優陣はだいぶ様変わりしているようです。それでもアムロ・レイシャア・アズナブル*2、さらにはカイ・シデンを演じている古川登志夫さんが変わらないのがすごく嬉しいですね。ホワイトベースクルーの中ではブライト艦長に次いで、カイの台詞の印象が強かったです。セイラさんとスレッガー中尉は別格です(笑)

*1:再放送で観たのが記憶に残っているかもしれない。

*2:アムロの悪夢の中でのみ登場。