6/2(金)にテレビ放映したのを録画しておいて、昨日見ました。
またしても原作を読んで、気になったわけです。
文庫版の解説では、映画は酷評されていましたが、小説を読んで間もなかったということと、出演者に期待して見てみたくなりました。
柄本明・役所広司・薬師丸ひろ子といった俳優陣が気になったのもありますが、鶴見辰吾と杉田かおるの夫婦役なんて、これは狙った配役*1かと思いましたよ。
感想ですが、まぁそこそこ見ていられたし、ちゃんと伏線を意識した場面があったのはわかるけれど、見終わってから、どうも腑に落ちない点が多かったですね。説明不足はやっぱり限られた時間のせい?(カットも有得るかな)
以下、箇条書きで。
- 子供の為にという理由付けはそれなりに納得がいくものの、どうも役所広司演じる主人公は最初から最後まで演技過剰だし、歯切れが悪い幕引きであったように思った。
- 最後のシーンの印象は人によって好みが分かれるかもしれない。イニシャル入りのライターが将来を暗示しているのだろうけど、あういう演出はよくある和製ホラーのパターンすぎてあまりいただけない。
- 真犯人の動機が曖昧。
- 主人公の愛人は、なぜ盗撮していたのか。先生を強請る理由も不明。ただの金目的?
- 夢の中で殺された愛人の顔が動いたり、湖に沈めた後にやけにあぶくが出たりという随所にホラー要素が見られたが、正直要らない気がした。
途中までは柄本明と豊川悦司が独特な雰囲気を醸し出していたのが良かったです。
せっかくいい娘役*2なので、原作のようなラストを期待していたのに裏切られた感がありましたね。