楽天イーグルス対日本ハムファイターズ(2024年5月24日・楽天モバイルパーク宮城)

2024年シーズンが始まり、5月中旬までの楽天イーグルスは予想通り投手陣の成績は悪くて、失点・防御率はリーグワースト。打つ方はかろうじてリーグ上位でしたが、好調というほどでもない。というのも3~5番の主軸が思うような成績ではなかったためです。
一時は3位になったこともありましたが、5/21,22のソフトバンク戦で悪夢の大敗を喫するなど4連敗で5位に転落。
そして5/24から北海道日本ハム戦を迎えました。

私の現地観戦ですが、3,4月は都合が悪くて、5月下旬の週末が初となりました。
去年のホーム観戦では日本ハム戦で二度のサヨナラ勝ちを目にしています。個人的に縁起のいい組み合わせ。
ただし、去年とは違って日本ハムが2位で首位ソフトバンクに追随しています。連敗中の楽天よりチーム状態は良く、強敵と言えるでしょう。

当日の先発は早川投手。3勝3敗と星はタイですが、QSが続いています。
チームとしても5月に入って金曜日は勝ちが続いているんですよね。その代わりに土日は負けていますが。
とにかく、勝利を期待をして当日臨みました。

席は3塁側内野席の前の方で、なかなか良い席が取れました。天気は晴時々曇りで暑くもなく寒くもないちょうど良い季候でした(この時点では)。


立ち上がりの早川投手は幸先良く1回表を3者凡退で切り抜けます。

その裏、一番の小郷選手がいきなり先頭打者ホームラン! 今季二度目です。

前の2試合が完封負けを喫していたので、初回で先制できたのは嬉しい。
ただし、その後がいけません。相手先発は好投手の金村投手といえど、先制に乗じてゆさぶりをかけていきたいところ、連続三振で1点止まりでした。

早川投手が好調で、1-0のまま試合が進みましたが、勝利投手の権利がかかる5回に初安打を許すと、そのまま連打で同点とされてしまいました。
幸い1点止まりでしたが、チャンスを作ってすかさずものにするあたりが日本ハムの好調ぶりを伺わせます。

双方点が入らず1-1のまま試合は進みます。
時間が経つにつれて空模様が変わるのがドームではない野外球場の良さではあります。夜の帳が落ちた球場の雰囲気も好きです。
ただ、風が強くなり、寒さを感じつつありましたが。

9回表は今季失点0の則本投手が登板します。

ところが連打を浴びて、満塁から勝ち越しを許してしまいました。
今の楽天打線にとって、2点ビハインドは大きい。その時点で席を立つ人が見られました。

9回裏は当然のように田中正義投手があがってきました。ここまで初回の1点しか取れなかった楽天打線に立ちはだかるリーグ2位の守護神の壁。普段なら点が取れるかどうか難しいところですが、今日は違いました。
鈴木大地選手が四球、浅村選手がヒット。辰己選手はショートフライに倒れたものの、岡島選手が四球でワンアウト満塁のチャンスを作ります。雰囲気も盛り上がってきました。
ここで代打茂木選手。レフト前にしぶとく落とすタイムリーで同点! スタンドは歓喜に包まれます。
まだワンアウト2,3塁。当然サヨナラを期待しますね。
しかし、代打の渡辺佳明選手はサードゴロでランナー動けず。小深田選手も倒れて同点止まり。ここで勝ちきれなかったのが非常に痛かった。

延長に入って10回表、宋投手は先頭を三振に取るものの、次に四球を出してしまい、嫌な雰囲気となります。代走でいきなり盗塁。セカンドゴロでツーアウトながら3塁まで進みます。
そこで松本選手の当たりはショートゴロ。前の攻撃で村林選手に代打を送ったために代わりに伊藤裕季也選手がショートだったのですが、本職でなかったせいか、痛恨の悪送球で点が入ってしまいました。
10回裏、ここまで無安打だった島内選手がヒットで出たものの、9回のような粘りを見せられません。継投の前に後続が倒れてゲームセット。連敗脱出ならず。

【結果】
楽天 3-4 日本ハム
勝利投手 日本ハム 田中正 (2勝0敗10S)
敗戦投手 楽天 宋家豪 (1勝1敗0S)
セーブ 日本ハム 杉浦 (1勝0敗2S)
本塁打 楽天 小郷 2号(1回裏ソロ)

現状2位と5位の対戦といえど、今日は両先発の出来は良くて、互角の勝負でした。明暗を分けたのはベンチワークだったかなぁ。
9回に同点に追いついた後の代打は渡辺佳明選手ではなく、阿部寿明選手だったらどうでしょうか? 外野に飛ばしてくれる可能性が高かったような。
10回表、山田遥楓選手(前日に抹消で2軍落ち)がベンチにいればショートを任せ、伊藤裕季也選手はサードに回って守備の穴は防げたかも。
延長が続けば、後攻の方が精神的に有利で、サヨナラできたかもしれない。
結局、敗戦後のたらればなんですけどね。