記録と記憶は違う?

7月下旬あたりから、連日最高気温が30度超える暑い日が続き、猛暑やら熱中症関連のニュースが毎日当たり前のようにされています。
曰く、どこそこでは最高気温38度いったとか、部活や作業中に倒れて運ばれたとか。


俺たちが小学生の頃ってこんなに夏暑くなかったよな? - 哲学ニュースnwk
たまたまネット見てて気になったのがこんな記事。
確かに昨今の猛暑の感覚は子供には感じなかったような気がします。
小学生の頃はエアコンなんて一部の公共施設くらいにしか設置していなくて、もちろん自宅にもまだ無しで過ごしていました。*1
30度を超えると騒がれるくらいで、こんな毎日30度超えの日々が続いてたとは思えない気がします。
でも夏休み前後の学校の行き帰りはやっぱり汗だくで通っていたのを覚えています。*2
熱中症」という言葉は無かったけど、学校集会などで「日射病」で倒れるなんてことはありました。


歳を取ったせいか今と昔は違うものだと思いがちですが、それはあくまでも感覚的なものなのか、それとも実際に真夏の気温が上がってきていたりするのか?
記事のレスでいろいろ意見やデータは出てたりするのですが、念の為自分でも気象庁のページで調べてみることに。
とりあえず1970〜2011年・東京の7〜9月に絞って日・最高・最低平均気温を出してみました。※参照元は全国で1年分見られます。

東京 日最低気温の月平均値(℃)


【参照データ】
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a3


グラフで見ると、年の値では41年間に1〜1.5度ほど上がっているのは確認できますが、夏の最高気温と最低気温は特に上がってきているように思えません。
あえて言えば90年代以降、8月の最高気温が32度超えの年が目立つことから30代以上の人にとっては猛暑の夏が記憶に残りやすく、昔より暑くなってきていると感じるのではないでしょうか。
逆に冷夏は一般的に記憶に残らないのでしょうか?
ちなみに2003年は妻が妊娠して悪阻で苦しんでよく寝込んでいたので冷夏で助かったねーと家で話していたもので個人的に記憶に残っているのですが。
それともう一つ、大人よりも子供の方が暑さを気にしません(ただしよく汗かくし、水分補給を忘れたりするので熱中症に注意だけど)。
大人の今は暑いさかりに仕事や家事が辛いなーと思っても、子供の時に暑くて辛かったという記憶はあまり無いですね。
だから夏が暑くなってきているというより、歳を取ってきて感じ方が変わってきたのではないか、というのが私個人の結論です。

*1:自宅に初めて入ったのは中学の時だった

*2:途中に小さな工場があって、よく外水道の水を飲ませてもらったもの