言葉使い

こんなことを書くと爺臭いなぁと思うのですが、たびたび思うことがあるので、なるべく穏便に書いてみます。
休みの日は娘を連れて、よくホームセンターやスーパーに出かけます。
当然家族連れはよく見かけるのですが、いかにも恐持てなオヤジさんがまだ幼い我が子の前では「○○ちゃ〜ん、そんなことしちゃダメでしゅよ〜」などとお子チャマ言葉使っていたりするのは微笑ましいものです。決して職場じゃ見せられない姿やね。


ちょっとびっくりするのは母親の方。幼稚園〜小学生低学年くらいの子供相手にオマエ・コイツ呼ばわりし、「うるさい、黙ってろ」「ふざけんな」「どうしようもない奴だな」などとグラスハートだった子供時代の私が聞いたら、傷つき二度と立ち直れないような惨い言葉を平然と言っているんです。それも決して怒った状態とかじゃなく普通に。言うこと聞かずに泣き叫んで駄々こねる子供に対して感情的になるのならまだわかる。時には一緒にいる上の子も便乗して言ってたりする。たぶん日常的に言っているんだろうなぁと。


いやね。小さい子供連れての買い物はストレス溜まることも多いのはわかります。お菓子・玩具・イベントコーナーには引っかかる、勝手に行動して商品やPOP取るわ、迷子になるわ。買ってあげようと商品預ければ汚したり無くす。急なトイレ。途中で帰りたがったり、眠くなってぐずったり。一人でもそうなのに、二人・三人っていれば大変でしょうよ。子供ばかりに気を取られず、ちゃんと目的の買い物して荷物も持たなきゃいけないし。


これは勝手な感想なんですが、子供の言葉使いって親の影響が一番だと思うんですね。無論、幼稚園・学校などの集団生活の影響も強いし、テレビの言葉もすぐに覚えます。子供に悪影響与えるから特定のアニメが批判されたこともありましたね。
だいぶ前なんですが、「自分の玩具なんだから片付けなさい」みたいな感じで言いつけたら、「そんなの関係ねえ!」って返してきてカチンと来たことありましたな。そんときゃ小島よしおを知らなかったんですけど。あとやっぱり「クレヨンしんちゃん」を見始めた頃は影響大。「人の話を聞けぇ!*1なんて、こっちが言いたいよ。トイレに行く途中で半ケツになってブリブリ星人やられた日にゃ言葉が出ません。


でもね。自分の子供の頃を思い出してみたって、子供って何かを真似して面白がるもので、いちいち咎めていたらきりがない。元ネタが何かってわかりゃあ「あー、また真似してんなー」とそんなに大して腹は立ちません。逆に上手だねって誉めてやればいい。ほんとにふざけちゃいけない時は、真似したことじゃなくて、ふざけたことを怒るけど。
何かに夢中になっていると親の声なんて素通りですから、ただ怒鳴るより如何にしてこちらに注意を向かせるかが問題だなと思う今日この頃です。


ちょっと脱線しましたが、子供も使い分けているわけで、日常的な会話に関しては親の言葉をじつによく聞いていて、覚えていくんですよね。物の名前だったり、挨拶だったり、感情表現だったり。
例えば、「まったくパパったら、洗面所を使ったら綺麗にしておいてよねー」などというお怒りの言葉をちゃんとコピーし、実にいいタイミングで再現してくれます。更に怒った時なんか同じ言葉をそっくりそのまま言い返しますよ。
で、何が言いたいかというと、子供の前で使っている言葉はやがて自分に跳ね返ってくるのだろうということです。大きくなってからじゃ、みっともないから改めさせようとしても難しいでしょうねぇ。
まぁ気にしない人はいいでしょうが、私は気にするので今後も気をつけようと思ってます。

*1:元々はみさえなど大人がしんのすけに言う言葉