2期・90冊目 『合衆国解放 2―クリムゾンバーニング』

シリーズ大詰めのワシントンDC攻防の第2弾。今回は陸戦だけでなく海戦にもページが割かれてました。相変わらず勢いのある戦術展開に翻弄されるのですが、2巻続けて読むとね。どうにも違和感が。
新兵器・新技術が史実では有り得ない設定で活躍するのは、ある意味仮想戦記の醍醐味ですが、あそこまで登場と同時に威力を発揮するのはやり過ぎじゃなかろうかと。*1
首都にまで敵に寄せられ、追い詰められているはずの社会主義合衆国軍の最後の抵抗は、史実の大戦末期を思わせるものと、現代に通じるハイテクがごちゃまぜで混沌としてますわ。総力戦のはずなのに戦っているのはいつも決まった面子。まぁ既存の仮想戦記を意識せずに異世界ものSFとして読んだ方がいいかも。
次巻で全ての謎は明かされるのか?


それにしても、ツンデレスキーはともかく、ウホッ!スキーまで出すのはいかがなものかと。

*1:やられた後で実は味方も極秘に研究していた技術だったという種明かし。