2期・77冊目 『合衆国解放 1―クリムゾンバーニング』

3年ぶりのシリーズ新作ということで、前のストーリーをすっかり忘れていました。いきなりワシントンDC攻略とか出てきて驚いた。
五大湖決戦』から1年以上新作が出なくなった段階で、こりゃ打ち切りかなぁと思っていたら、今年の秋に入ってちゃんと続編の構想を練っていたと知り、無事刊行されてまずはめでたいです。
考えてみれば、ここ4年ほどは第2次世界大戦もの仮想戦記の中で、横山信義を除いて唯一読みつづけているシリーズかも。


史実の有名人物は脇役で、過酷な運命に翻弄されるパイロット・切れ者の戦争計画主任・謎めいた女性・なぜかよく出てくる怪しい小説家・・・などなどキャラクターが立っている作品なので、そこはどういう人物だったかはすぐ思い出せたのですが・・・。*1
1945年と思えぬハイテクな戦闘描写と、なぜか現代とリンクしているような内容には深く突っ込みませんが*2、ここまで二転三転する戦術展開はある意味すごいなと。最終巻にはどんなどんでん返しが待っているやら。
更に史実の人物*3が思わぬところで出てきて、遊び心に溢れていますね。
それぞれの人物が抱える謎や戦いの行方など、気になるところも多くて、最終巻に向けて楽しみであります。

*1:お約束の「社会主義はメイドスキー」も健在

*2:なぜか突っ込んではいけないような

*3:例:田中角栄ケネディ一家