6期・29冊目 『続・時間砲計画』

『時間砲計画』の続編になります。
またもや悪人の時間砲によって、なんと今度は恐竜が闊歩する白亜紀に跳ばされてしまった主人公たち。
序盤で原子力船ラザフォード号の消失を映二が目撃したのがきっかけだったのですがそれがそもそも罠だったわけで。
同行していた西条博士・亜由子・リーガン氏・エッケルト博士というお馴染みのメンバーに柔道有段者の梶山助手が加わっています。少なくとも前回はジェット機にヘリコプター、研究所という現代の機器と施設があったからいいものの、今回はたまたま近くにあったジープくらいしか無く、心細いかぎりです。


ただ、ひょんなきっかけでドロマエサウルスの狩りの場面を目撃し、その一群と交流を持つことになります。このあたりのエピソードは後の『ダイノサウルス作戦』へと発展するわけですな。
人間と同じくらいのサイズとはいえ、見た目は恐竜ですし、鋭い鉤詰めと牙があるから男でさえ二の足を踏むのが当然。そこをもともと動物好きとはいえ、物怖じせずドロマエサウルスたちとコミュニケーションを取ってしまう亜由子がすごすぎる。
まぁ座礁していたラザフォード号を発見して、その原子力エンジンを利用して元の時代に戻るためのタイムマシンならぬタイムボートを作ってしまう西条博士も天才の名に恥じない活躍です。


なんとか現代に戻ったところで今度はパワーアップした怪人・武部が待ち受けてました。未来に行って体を改造までして復讐しにきたとのたまいますが、まずは亜由子をさらうところがせこいぞ。
あわや再び時間砲のえじきにといったところで意外な人物(?)が助けてくれます。彼らがどうなってしまったのかが気になりますが、これもハッピーエンドではありますね。
ストーリーとしてはドロマエサウルスとの交流に各人物の活躍もあり、続編の方が楽しめました。