人力検索はてなと私

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


突然ですが、はてなユーザーになって人力検索を始めたのが2005年12月でしたので、早いものでもう3年になりました。
その3年間を振り返ってみようと思い、去年の12月から記事を書き始めたのですが、これが通常の記事の3倍くらいの長さになってしまったので、暇がある方のみ「続きを読む」からお進みください。

始まり

もう忘れてしまったけど何かをググっていたら人力検索はてなに当たって、その質問回答コメントのやりとりが面白くてしばらくROMっていたのですけど、自分もそこで質問してみようかと思ったのがきっかけですね。最初は仕事関係などの実用的な質問だったのですが、次第に趣味や思いつき、ネタ質問もするようになりました。
ためになる回答、思わず笑ってしまう回答、暖かい気持ちにさせられる回答、知識的な意味で刺激される回答・・・様々な回答者に出会えて言葉を交わせたのが楽しかったですね。*1


そのうちには他人の質問について調べて回答するという行為。のみならずそれがポイントやお礼のコメントとして還ってくる喜びを知ってしまい、一日5,6件のペースで2ヶ月近くにわたり毎日がっついて回答していた気がします。*2
もっとも、基礎知識無くただ検索した結果を貼り付けるだけでは本当に質問者の求めていた答えにはならないことが多く、得意な分野に絞ってそれなりに時間をかけて書いた方が質のいい回答にはなるわけで。まぁ己を知ったというか、わずか3年前だけどあの頃は若かったです。

人力検索はてなリニューアル

2006年3月には、人力検索はてなのリニューアルがありまして、システムがいろいろ変わりました。なかでも、アンケートが質問形式として独立したり、質問が終了するとそこで開いていたコメント欄(「いわし」と呼ばれた)が受付期間中からでもコメントが投稿できるようになり*3、「いわし」は新しい質問形式として独立しました。通常のQ&A形式の質問と違って、いわしは気軽に回答できてツリーへのレスで議論も可能。回答オープンなど質問者の制御が効かない部分があるために、活性するも荒れるも質問のテーマとその場の空気次第みたいなのがありますね。
他のQ&Aサイトとは違い、純粋な質疑だけでなくネタやゲーム質問もあって、ユーザー同士のコミュニケーションが図りやすいのが人力検索はてなの特色であり、私自身も好きな点でした。
そういえば、支払率でユーザーIDが色分けされる*4のが無くなってしまいました。質問者としては怖くもあったけど、回答者からしてみれば残しておいても良かったのではないかと今でも思います。

人力検索はてなにおける問題点

人力検索に慣れてきて活用方法がわかってくると楽しさも増しますが、同時に見えてくるのが問題点。悪質回答者といったユーザー起因の問題もあれば、回答拒否のように一機能が別の問題を起こす場合もあります。
はてなというのはサービスの提供側が細かい規約を決めてきっちりユーザー管理するようなことはしないところで、それがユーザーの自由度の高さという良さもあれば、ことが大きくなるまでなかなか解決しないという短所もあるわけで。はてなアイデアや通報フォームという手段は提供します。運用の主体となるのはユーザー自身ですよというわけですな。
人力検索においては、以前から何か問題があると質問をたてて意見を聞くということがよく行われました。*5むしろ質問をたてることで注目を浴びて意見が集約されると、そこから具体的な行動(はてなアイデアや問い合わせなど)ということも見られました(その逆も)。

人ま会

人力検索参加後半年ほど経って、ようやく初心者マークが取れた気がした私もそういった質問に次第に参加するようになりました。まだまだ知らないことも多く、特にどうかしたいという望みがあったわけではないのですが、せっかく好きで利用しているサービスですから、一ユーザーとして率直に意見を書いてみようと思ったまでです。
ただ、質問という場では回答受付期間の7日が過ぎると新たな質問によって流されていく運命にあるわけで、継続した議論には向きません。人力検索全体について、ユーザー同士でいろいろ話をできる場所があったっていいんじゃないかと思ったのですね。
つい某いわしでそう書いてしまったのですけど、言いだした以上アクションを取らなきゃならないような気がしてきて「人力検索についてまったり語ろう会」(略称:人ま会)というはてなグループを作ったのが2006年10月でした。

サポート掲示板」と「はてなの○○さん。

直接人ま会関係というわけではないのですが、Beiriiさんの意思で始め、グループメンバーが陰日なたに協力した「人力検索はてな初心者サポート掲示板」(13回)があって、2007年はこういった関連の質問が盛り上がった最後の年だった気がします。そういえば「はてなの○○さん。」も2007年後半には参加者が減ってきて、ついに終わってしまったのが2008年1月でしたね。
私自身としては、今までのはてな人脈の中で「はてなの○○さん。」は大きい位置を占めるので、当時を思い出すととても感慨深いものです。


尚、「人力検索はてな初心者サポート掲示板」は、はてなスタッフによる「ユーザー助け合い掲示板」(7回)を経て、「はてなサポート掲示板」へと移っていきました。人力検索に限っていえば、はてなスタッフが顔を出していたのは初期だけで、ほぼユーザー有志が回答していますが、どうも寂れているようです。

質問・回答履歴

ここで私個人の履歴に話を戻してみます。
質問履歴に関してざっと振り返ってみたのがこちら。

  • 種類別
人力検索 いわし アンケート 年別計
2005 5 0 3 8
2006 18 6 10 34
2007 10 5 3 18
2008 8 4 4 16
合計 41 15 20 76
  • カテゴリー別
カテゴリー
はてなの使い方 23
歴史・文化 17
育児・生活 12
読書 7
ジョーク・ネタ 5
PC・インターネット 4
芸能・音楽 4
ビジネス 4

思ったより読書が少なかった・・・そしてはてな関係なにこの多さ!そういやよくアンケートしていたなぁ。あと意外に育児・生活の質問しているようです。
読書に関してはかなり頼りにさせてもらっていて、ここ3年くらい読んでいる本の半数以上は質問でお薦めしてもらったものだったりします。たぶん、一度質問すれば数ヶ月は持つからでしょうねぇ。
実用的な疑問に関しては、自分で調べているうちに解決してしまうことが多いのであまりする機会は無いです。ただ、エクセルで困った時とか、記憶を頼りにDVDを探す質問をした時にぴたりと解決した時は人力すげえと思ったものです。
ちなみにポイントはほぼ回答内容による傾斜配分になっています。できるかぎりいるかもつけて。やはりそこは自分が回答者の時にはそうしてもらいたいからというのがあるからです。


回答に関しても、読書・歴史・はてな関係が多いですね。たまに企画系(人力ゲームとか)にも参加します。
最初の一年くらいは質問一覧を見てそこから回答できそうな質問を探していましたが、面倒になったというかアクセスする機会が減ってきたのもあり、メール通知設定で興味あるキーワードを登録しておき、それに引っかかった質問をメールで知ってから回答するか決めるようになりました。それとたまにランキングを見るくらいですね。
私は回答で0ポイントをくらったことは無いのですが、回答がオープンされなかっただけでもプロフィールの受取率が下がります。なのでキャンセルが比較的多かったり、質問を途中で放置して回答未オープンのまま終わらせるような質問者を避けるために、回答前に履歴をチェックするのは必須となりましたね。あと、できればちゃんとコメントで返してくれたり、自動終了をしない質問者を選びたい。ただし、そうすると自然に回答できる機会は減ってしまいますが。

そして、これから・・・

なかなか改善されない問題点にいつまでたっても取り上げられないユーザーの要望。*6そして2007年後半より顕著になってきた質問・ユーザー数の減少(減少というより他サービスに流れていると言った方が正しいか)。
今年始めたはてなハイクを始め、ブックマーク、ダイアリーの方に時間を割くことはあっても、昔ほど人力検索に面白さを感じなくなってきたのは確かです。
それでも質問を通してコミュニケーションを取れたり、回答によって充実感を得ることあるのでやめるということはまだ考えられず、細々と続けていくことでしょう。

*1:なかにはおかしな回答者もいたけど、最初の頃にいわゆるポイントゲッターの被害に遭わなかったのは幸せだったかもしれない

*2:最初「一日5,6件」と書いたが、考えてみればそんなには回答できてはいなかった。というかそのペースでは今の回答数に到達してしまう。せいぜい一日1,2件、多い日で5,6件ってところだろうか

*3:ツリー形式ではなくなった。また最初から開くか終了するまで閉じるかは、トラックバック表示と同様に設定で選べる

*4:確か90%以上が青、80〜89%が黄色、79%以下が赤だったかな?

*5:なかには、個人攻撃のために質問たてる場合もあったが

*6:唯一の改善窓口たるはてなアイデアは不具合対応の場と化している