『ユニット』

今夜は珍しくテレビを見ていた。フジテレビ 土曜ワイド劇場の「ユニット」である。
実は去年の暮頃読んだ原作の佐々木譲『ユニット』が傑作だったので、ドラマ化ということで楽しみにしていたのである。まぁどれくらい原作が反映されるかは気にはなったが。
ユニット (文春文庫)


省略はあったが大筋においてはほぼ原作に忠実なので満足。妻子を突然奪われた真鍋の絶望感や荒涼とした心境は原作の方が詳しく描かれているが、ドラマでも回想シーンによってそれなりに伝わったかな。ちなみに門脇警部補役の高橋克美はちょっと合わない気もしたが、意外な熱演を見せていた。まぁ関係ないが真鍋役の緒方直人は相変わらず童顔だなぁと思ったり。


ただ全然違ったのがラスト。原作では門脇警部補の壊れっぷりが凄かったのたが、ドラマでは冷静すぎて何かキャラが違っていた。ちょっと緒方直人は演技がくさかったよ。
う〜ん、やっぱり小説の読者とドラマの視聴者では層が違うから、ああいうハッピーエンドっぽい方が無難なのかな。