TBS「日曜劇場『JIN-仁-』」第3話、第4話

録画した番組を後から見ているので実際の放映とはずれてしまうのですが、簡単な感想を書いてみます。
第3話で描かれた虎狼痢(コレラ)との対決は序盤の山場であり、医学所の面々との関わりや橘家の人々の思い、特に仁にとっては自身が九死に一生を得たりと見せ場が多いエピソードで期待していたのですが、安易過ぎる展開にガッカリ。感情過多な演出にウンザリ。*1
時間が限られたドラマゆえに原作の全てを盛り込むことははなから無理とは承知していましたが・・・。作りがチャチな分を感情に訴えようとするドラマの欠点を見て取れたため、続けて見るか辞めようか迷っていたのですが、一応4話も見てみました。


前回の件で医学所に受け入れられ*2、手術道具も揃え、着実に時代に慣れていく仁の様子。そして、検査機器の無い時代では考えられない脳の外科手術シーンなど、多少の色付けがあったけど、まあまあの出来でしたね。そして次回はいよいよペニシリンが登場か。チラリとしか見えなかった夕霧(高岡早紀)の病状、そしてその治療が気になる。*3
それにしても最後はあそこまで写真が劇的に変わるなんてびっくりでした。やっぱりタイムスリップ先の行為で未来が変わるのを示しているのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が元ネタかな。*4


ところで、仁を巡る咲と野風の三角関係が原作以上に強調されていきそうです。まして、仁の恋人・未来(みき)に野風がそっくりというオリジナル要素が加わっているので微妙。別にそれはいいとしても、それぞれの生きていた時代や属性(武家の娘、花魁)という点はきちんと考慮してほしいですね。

*1:あくまでも原作を知る立場としては、という意味で

*2:医学所の医師たちの会話シーンの後、一瞬場違いな場面が流れたけど、あれはたぶん佐分利じゃないかなぁ。わかりづらいけど

*3:ドラマ版の山田純庵は相変わらず生意気そうだけど、ちゃんと協力できるか?

*4:1にて、ビフがロレイン(母)に手を出したせいで家族写真からマーティが消えかかっている中、若きジョージ(父)が勇気を振り絞ったおかげで元に戻った。ついでに未来も変わってしまった。