- 作者: 森川久美
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 2006/02/18
- メディア: 文庫
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本屋でも、男が一人で少女漫画コーナーでじっくり探すというのは恥ずかしいものです。(どうしてもという時はカムフラージュに女性連れでいくしかないですな)
その点、ネット注文だと関係ないので、今更ながら便利な世の中になったものだと思ったり。
今回3冊購入したのですが、まずは単巻であるのと、この後続けて信長に関する本を読むつもりなので本作をば。
怪我をして倒れていた久慈三郎という謎の武士がルイス・フロイスに助けられるところから始まります。
信長に惹きつけられた三郎の視点を通しての信長像ですが、さすがにタイトルにあるだけによく描かれていると思いますね。
主人公である三郎は、たまたま明智光秀と知り合いで、その縁で信長に仕えることになり、秀吉・家康・浅井父子らと会っていきますが、史実の有名武将達は総じて影が薄いというか造形が簡単すぎ(笑)*1
優秀な細作(スパイ)であるのに、無欲な三郎は信長にも気に入られて側近のような立場にもなり、打ち解けた会話さえできるのですが、後半で三郎が想う女性がたまたま信長の攻めようとする場所(雑賀だったり石山だったり!)にいることがわかり、「無益な血を流さないで」とばかりに辞めさせようとするのはドラマ的ではあっても興ざめでしたね。
ストーリー展開はかなり急に感じました。1巻分だから仕方ないのかもしれないけれど。内容的には歴史に詳しくない人向けなんかな、って思いました。
【以下、余談】
同タイトルのNHK大河ドラマが1992年に放映されたらしいっす。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E9%95%B7_KING_OF_ZIPANGU
その頃ってテレビは全然見てませんでしたから。
後で知りましたが、緒方直人が信長役ってどーよ?って思いましたね。*2
でも今となっては逆に懐かしくて見てみたい気がするなぁ。いや昔好きだった女優さんが出ているというのもあるような無いような・・・。