学生時代の自転車の思い出

中学に入学すると制服やジャージに鞄などほとんどが学校指定のものとなります。
そのあたりは今も昔も変わらないでしょう。
微妙なのが通学用自転車。
私が通っていた中学では住んでいる地域によって分かれていました。
A:一年間徒歩
B:時期によって徒歩だったり自転車になったりする。
C:一年間自転車
ちなみにうちはBで、なぜか夏季が徒歩、冬季が自転車。
夏は暑い中30分近く歩くのはきつかったし、冬の朝は向かい風が強い中での自転車は辛かったので、今思えば逆の方が良かった気がしますが。


それはともかく、中学入ってすぐの時期に自転車での交通安全教室があって、その日だけは一斉に自転車で登校して指導を受けることに。
みなが買ってもらったばかりのピカピカの自転車に乗っている中で、私を含む数名はお古の自転車。
実はまだ通学用として使わないから買ってもらっていない生徒が数名いて、そういう子はとりあえず親の自転車か小学生時代のに乗ってきたのです。
恥ずかしい気持ちは同じで「後で買ってもらうんだよな?」と慰めるように言われて当時の私は曖昧に頷きましたが、実は知っていました。
祖父が買って数年経った自転車があるが、もう乗らないのでもったいないから自分に割り当てられたことを。
今でこそ親の立場となって、いろいろとかかる入学時の出費を抑えたいという気持ちはわからないでもないですが、当時の自分としてはみなと同じものを買ってもらえないことが理不尽に思えましたね。
男子の自転車は黒とシルバーが基調で、前面の二つ目のライトも後ろの反射板もゴツくて恰好良かった。
それに比べて自分のはフレームの色こそこげ茶だけど、全体的に婦人自転車っぽいところが嫌だった。
中学生って、そういうところを気にするもの。
でも駄々をこねても無駄だということがわかっていた私はせめて自分で男子らしくしてやろうと思って、ホームセンターでペンキを買ってきて前籠とか黒く塗ったり、ダサかったライトを自分で交換してしまいました。*1
それでも他の人のと並べると違和感ありまくりで恥ずかしかったですが、自転車置き場で似たようなのが並ぶ中で見つけやすかったのが少ないメリットでしょうか。
慣れなのか諦めなのか、1年2年と乗り続けていく内にさほど気にはならなくなりましたけどね。


高校入学時にはお祝いということもあってか、新品の自転車を私に選ばせてくれて、12段変速ギア付きスポーツタイプを買ってくれたのがとても嬉しかったです。
中学の時は友人の黒い自転車が羨ましかったのに、当時私が選んだ色は白というのが不思議でした。いやでも本当に恰好良かったので。
高校までJRの電車に乗って通うことになっていて、自宅からは距離的には若干近いがバス路線の無いA駅まで自転車か、一駅離れるがバス路線が2系統あったB駅までバスで行くか。
どちらにしても30分前後かかるのですが、冬以外はほとんど自転車で通っていました。
30分は長いもので、帰りはさすがに飽きてきます。
1年の間は一人で通っていたので*2、寄り道というか、別ルートを開拓しようとして、逆に遠回りになってしまったり。
あと、暑い時期は喉が渇くので、途中の自販機でジュース買って飲みながら運転したもの。
さっきネットで調べてみたら8.4kmありました。今いきなりこの距離を往復で走ったら足が筋肉痛になるかも?


どちらも壊れもせず、盗まれることもなく、3年間乗り続けた自転車です。
中学時代の自転車はその後たまに父が乗っていたようです。
高校時代の自転車は、私が卒業後にすぐ原付に乗るようになったために物置に放置、大きさの関係で誰も乗らないので数年後に廃棄されました。
ちゃんと整備しておけば、ブリジストン製のあの白い自転車はまだまだ乗れたはずなのにもったいなかったなぁと、年の半分自転車で*3駅まで通う今になって思います。

*1:みなと同じ二つ目は高価なのと構造的に無理そうなので一つ目で少し恰好いいやつに

*2:冬に別の高校に行った中学時代の友人と再会し、時々一緒に通うようになった

*3:残り半分は健康のために歩いてる