『仁−JIN』

最近読んだ漫画のレビューが止まってしまっていますが、現在購読中の漫画はこのへん。やはり歴史ものに偏ってます。

更にそこへ最近追加されたのが『仁−JIN』
タイムスリップ本募集質問の時にコメント欄でid:palukoさんに教えてもらったのが記憶に残っていて、GW中に1,2巻を買ってみたらこれがすごく面白い!
否応無くタイムスリップしてしまい、その先で出会った人たちとの関わりから江戸時代に生きていくさまは『大江戸神仙伝』とかぶりますが、幕末という激動の時代ゆえか内容のダイナミックさではこちらの方が上ですね。もっとも会話とか医学用語について現代語が優先されている気がするのは読みやすさを考えてのことかと思います。*2


史実の有名人が続々と登場するのも楽しさの一つで、医師・蘭学者として有名な緒方洪庵はもとより、日本に西洋医学を広めた外国人たちが仁の外科手術を目の当たりにして驚いたり、さらに勝海舟坂本竜馬*3まで当時の常識とはかけ離れた医術を施す仁に興味を示して会いに来るわけです。
2巻の最後、竜馬に外出を誘われた仁が、小説のイメージで対していたけど実際はどんな人なのかわからないぞ、と不安を覚えるシーンなどタイムスリップらしくていいですね。


荒唐無稽なところも無く、歴史に関しても医術に関しても真摯に描かれたこういう漫画は好きです。続きが気になって、早速続編を注文してしまいました。

JIN―仁― 1 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 1 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 2 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 2 (ジャンプコミックス デラックス)

*1:実際のところ、2年くらい続編を買ってないのだけど・・・

*2:そこまで厳密にやっていたらえらくもどかしくなってしまうだろうし

*3:遺された写真のイメージ通り