手あれの話

朝、駅まで行く途中で登校中の小中学生を見かけることがあってふと思い出したのですが、子供の頃はよくしもやけになったものです。温暖化が進んだ今でも子供たちはしもやけになったりするんでしょうかね?
しもやけと言えば小学生頃はあまり記憶無く、むしろ中学時代が酷かったですね。
中学は地区によって通学方法が3種類に分かれていて、近い地区は1年間徒歩、遠い地区は1年間自転車。そして私の家があった中間の地区は半分徒歩・半分自転車になっていて、真冬は自転車通学の時期にあたっていました。*1
冬となると日本海側で雪を降らせた雲が群馬県の山岳地帯で止められ、関東平野の北部には雨雪は滅多に降らない代わりに大風を吹かせるわけですね。詳しく憶えてないけど、理科の時間にそんな話を習いましたね。


とりわけ北西からの風がたいそう強くなるのが特徴でして、しかも家から見て学校はちょうど北西方向7,8キロの距離にあり、遮蔽物の少ない田舎道*2を通るとなると行きはもろに大風に立ち向かうこととなります。
その風の強さは、行きは立ちこぎで懸命にこいでもゆっくりにしか進まず、代わりに帰りはこがなくても自転車がすいすい進むくらい。
そして朝の0度前後の気温の中で毎日通ううちに、冷えた手足はいつしかしもやけにかかってしまうわけです。ひどくなると、指先が赤紫っぽく腫れてぷっくらと膨張して見えるんです。そして温まるとむしょうに痒くなるんですね。暖房のきいた教室で足先が痒くなったりしましてね。授業中に手でかくのは恥ずかしいけれど、痒みはいかんともしがたく両足で指先をすりすりしてました。なんかもうハエみたいですけど。


そうやって中学3年間は毎冬しもやけに悩まされていましたが、高校にあがって駅までの道のりを冬はバス(それ以外の時期は自転車)を使うようになって以来、二度となることはありませんでした。
そしてしもやけのことなどすっかり忘れていた30代に入って、今度は違う手あれに悩まされることになるんですよこれが。


土日は妻が仕事なので、基本的に私が家事をやるのですが、当然水仕事(洗車とか加湿器の手入れとか、もともと私の仕事になっているのも有る)が多くなるわけです。
そうすると冬は手が荒れることがあります。たった二日程度のことで、最初の頃は自然に治っていたのですが、だんだんと治りにくく無視できない痛み痒みの症状が出てきたのですね。荒れる部分はほぼ決まっていて、人差し指から薬指までの3本の指の又から側面にかけて肌がボロボロになるのです。
一昨年だったか、一度皮膚科に行って診てもらったのですが、進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)ってやつでして、日常的に水仕事、とりわけ洗剤をよく使う人などはもっと酷いことになっているそうで、私のはまだまだ軽い程度だったようです。*3
原因として皮膚が乾燥しやすい体質はしょうがないとしても、加齢もあるそうな。もうそんな年なのかと嫌になりますね。
http://www.kanpou-kawai.com/teare.htm
対策として、荒れた時には軟膏やハンドクリームをこまめに塗っていれば治まるようになるし、そもそもゴム手袋使用していればそんなに酷くなることはなくなってきたのですけど。そんな一手間が面倒だなぁと思ってさぼるとすぐにまた荒れてしまいます。やれやれ。

*1:今思えば夏こそ自転車で冬は徒歩で良かったのではないかと思うけど、どうして真冬自転車になっていたのだろう?

*2:今ではいろいろ建物が建っているけど、当時は畑のど真ん中に中学があるって感じだった

*3:妻も冬は指先が大変なことになってる