病気を身近に感じないと、体のことを真面目に考えないらしい

今週、母が入院しまして、狭心症と診断されました。
見舞いに行った時には、普通に会話はできたのですが、点滴や検査用の管が何本も通っている状態で動くのもままならない。
多少の疲れや睡眠不足をものとせずに、仕事に趣味に精力的に動き回っていた人だけに、病院のベッドで寝たまま動けないのが辛いようです。
でも今までの体の酷使やストレス・不規則な生活習慣によって、心臓が悲鳴をあげたという気もするので、これを機会に静養してもらうしかありません。それまで「いい加減、歳なんだから無理しない方がいいよ」という家族の声も聞き流していた人でしたからねぇ。


実際のところ、狭心症と聞けば詳しくは知らないけれど心臓の病気ということで、かなり驚き心配したものです。
見舞いに行った時はとにかく安静にということで、検査はこれから。今後の治療方針についても検査の結果にもよるらしいです。


そこで自分でネット上で調べてみました。
にわか知識ですが、大雑把に言うと、心臓の筋肉(心筋)へ栄養を送る動脈の流れが悪くなり、心臓が酸欠状態になって発作が起こるわけです。*1
胸の圧迫感や痛みといった症状に見舞われるのが「狭心症」。*2
この発作は一時的なもの(15分以内)で治まるのですが、放置していた場合、さらに悪化して流れが止まってしまい、心筋の細胞の壊死が始まってしまいます。そうなると「心筋梗塞」となり、激しい痛みや呼吸困難に襲われ、最悪の場合は心臓の停止・突然死を招くことがあるそうです。
この病気の主な原因(危険因子)としては、

  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 糖尿病
  • 肥満
  • 喫煙
  • 運動不足
  • ストレス
  • 多忙な生活

などがあげられるそうです。


近頃話題のメタボリック・シンドロームですが、この症候群の行き着く先の一つとして狭心症心筋梗塞があるわけです。
日本の中高年男性の半分近くがこの「症候群」またはその予備群に該当する、という見方もあるとか。*3
そういう私は、今月には会社の健康診断が控えています。
今まで何度か注意項目があってもすぐに忘れていましたが、今度ばかりは謙虚に受け止めざるを得ないでしょうね(逆にこういうきっかけが無いと真面目に考えないのだからいけないのだと)。


【参考】
健康の森(日本医師会ホームページ)狭心症・心筋梗塞
ためしてガッテン:過去の放送:見逃すと危険! 狭心症の落とし穴
狭心症・心筋梗塞を治そう!


【追記】
その後の母の病状を聞いたところ、病院の院長先生によると「心筋梗塞に近い状態」だったそうです。危ないところでした。
心筋梗塞の場合、初期判断が命に関わることもあると書いてありました。
母の場合、出先であったけれど叔母が近くにいて、叔母の判断によって近くの総合病院に連れて行ってもらったのが良かったわけです。

*1:動脈の壁の隆起などによって流れが詰まってしまう場合(動脈硬化)と、普段は詰まっていないのに、血管が痙攣を起すことによって血管が縮んでしまう場合とがある。

*2:階段を上ったり、走ったり、緊張や興奮したときなど、心臓に負担がかかる酸欠状態になって発作を起こる場合が「労作狭心症」。睡眠中や安静時に、冠動脈が痙攣し、血管が一時的に狭くなることによって発作が起こるのが「安静狭心症」と呼ぶ。

*3:http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz06q3/507698/index.html