赤城山(黒檜山、駒ヶ岳)登山

毎年ゴールデンウィークの前半に軽い登山というかハイキングに行っているのですが、今年は仲間の一人が群馬県赤城山に行ってみたいということで、山の日である昨日行ってきました。
私自身、赤城山は記憶も定かで無い小学生の頃に行ったきりで、大人になってからは初めてでした。
正確には赤城山という名の山はなくて、カルデラとなったいくつもの峰を含めた山域の呼称らしく、その裾野は前橋市の市街地も含むほどに広大です。
群馬県赤城山ポータルサイト


赤城山に登るにはJR両毛線前橋駅を降りてからバスに乗るのですが、休日のみ運行している赤城ビジターセンター行きの急行バスに乗りました。*1
裾野の一部である長い坂を経て、赤城山の懐に入ると急勾配のカーブをくねくねと登っていきます。
休日だからか、車だけでなく、自転車に乗っている人も多かったです。
予定よりも少しオーバーして1時間15分くらいで終点より前の赤城山広場のバス停で降りました。
目の前には赤城山を象徴する大沼が広がっています。
その日も関東の平地では35度くらいの猛暑日だったのですが、大沼周辺は10度くらい低かったでしょうか。
高原のように空気が爽やかで涼しかったです。


広い駐車場には車が多く停められていて、大沼周辺の道はランニングしている人が多かったですね。
大沼沿いの道路を少し歩いて、赤城神社を過ぎたあたりでまずは最高峰である黒檜山(くろびさん・1,828m)への登山道を登り始めました。


黒檜山へのルートは約1.1kmで1時間15分の行程なのですが、これが見事に岩場が続く登り道。登りにくいことこの上ない。
道路を歩いている時は良かったけど、登り始めたら、たちまち汗が吹き出てきました。
ちなみに登り始めた時点で10時半くらいだったのですが、すでに降りてくる人とすれ違いましたね。
まぁ、岩場の道は登りよりも下りの方が大変かもしれない。
それでも登り辛いのは変わらなくて、何度も小休憩を取りながら進みました。
↓この時はまだ半分近くまで到達した頃。正面に見えるのはカルデラの真ん中にある地蔵岳(1,674m)。晴れ間は差していたけど、この後すぐにガスが出てきた。

大沼周辺が1,300mくらいあるので、500mほど上がるのですが、岩場続きのせいでなおさらきつく感じました。
延々に続く岩場の登り道を予定よりもオーバーして1時間30分くらいで頂上到着。
終盤の方はさすがに足がきつかったですね。
わりと登山客は多くて、若い人から年配まで広い年齢層だったのですが、さすがに高校生か大学生くらいの若い人のペースには敵いません(笑)


頂上に近づくに連れてガスに覆われるようになり、下界の景色はほとんど見えなかったのが残念でしたね。
その代わりに止まっている時はかなり涼しい風が吹いていましたが。
頂上付近で昼食を摂った後は尾根沿いに駒ヶ岳(1,685m)を目指しました。

いったん下ってから、また登るのですが、黒檜山の登りに比べればさほどきつくはありませんでした。
尾根沿いのルートは谷間からの風も来て涼しかったですし。
駒ヶ岳に到着した時はあたり真っ白なほどガスっていました。

その後は下るのみ。
黒檜山へのルートと比べると、距離が短い代わりに急勾配が続くということもあって、手すり付きの鉄階段の他に木の階段もあって、そういう意味では通りやすい道ではありました。
その代わりに下りは太腿と膝にくるんですけどね。
下りルートは予定の45分より早いくらいに到着。
帰りは赤城ビジターセンターからのバスで前橋駅まで行きました。
赤城山周辺は駐車場が整備されているので、一番近いうちの車で来るという案もあったのですが、妻が仕事で使うために電車とバスを利用しました。
車の方が待ち時間がなくてスムーズだったかもしれませんが、その代わりに帰りの運転が辛かったでしょうね(足が)。
名の知れた山のわりには(バスを使えば)トータルで登山自体は約3時間半ということで気軽に登れる山でした。
赤城山の名前の由来である紅葉の時期に来ても良さそうですね。
山域のほとんどは広葉樹林なので、10月上旬には山頂部から紅葉が始まって、下旬には麓まで山全体が真っ赤に色づくそうです。

*1:平日は乗り継ぎが必要。