楽天イーグルス対日本ハムファイターズ(2024年9月14日・楽天モバイルパーク宮城)

相変らずの5割力*1でぎりぎりCS進出の望みを繋いでいる東北楽天ゴールデンイーグルス。9/13時点で60勝61敗2分の4位。3位ロッテとのゲーム差は3.5。
9/14から始まる5連戦で望みがまだ繋がるか、それとも断ち切れるかが決まりそうです。勝ち越して差が縮まればまだわからないけど、負け越して差が広がるようでは絶望的。
ただ、対戦相手は日本ハム・ロッテという上位2チーム&今季はホームで負け越しているという不利は否めないです。
とにかく、私は9/14の試合観戦を決めていました。なんとなくホーム観戦での対戦相手は日本ハムが多いです。*2

当日の天候は午前雨がぱらついたようでシートが濡れているほど。とりあえず昼頃からは曇天ながら試合開催には問題なくて安心しました。

ところで9/14からの3連休で昭和平成レトロというイベントをやっており、球場では80~90年代の名曲が流れていて懐かしかったですね。
球場入ってすぐの左側には選手の写真が並んでいるのですが、そちらも生成AIによって選手がレトロになっていたのがおおいに受けました。
昔、テレビや雑誌でこんな人いたなぁって(笑)

ちなみに試合中の大型ビジョンの選手写真もこちらが使われていたし、一巡目の登場曲も特別に当時のヒット曲が使用されていました。あれ選手が選んだのか、それとも勝手に割り振られたのかが気になります。

本日の先発は早川投手。

登場曲(おそらく本日限定)はマイケル・ジャクソン「BEAT IT」でしたね。
過去3年は新人時の9勝が最高で、シーズン通しての活躍ができず、4球団競合の逸材にしては物足りない成績でした。
しかし今季は5月以降安定した投球で勝ち星を稼いで球団初の左腕2桁勝利をあげました。もはやエースと言っていいでしょう。

一方で日本ハム先発は加藤投手。天敵左腕です。今季の対戦では加藤投手の2勝1敗ですが、防御率は3点台。まったく歯が立たないというほどではなく、そこそこ打てていますね。ただ、今季9勝をあげている好投手なのは確かであり、簡単に点が取れるとは限りませんが。

初回、早川投手の立ち上がりですが、先頭の水谷選手はいきなり初球を叩いてレフトスタンドへ先頭打者ホームラン。初球ストライクを狙っていたに違いありません。確か前にエスコンでもやられたよなぁ。
出鼻をくじかれましたが、その後3人はぴしゃりと抑えます。
その裏、先頭の小郷選手はお返しとばかりに右中間方向に大飛球。まさかの両チーム先頭打者ホームラン?かと思いましたが、惜しくもフェンス直撃の2塁打でした。

小深田選手がバントを決めて、一死3塁のチャンス。ここで3番辰己選手に期待がかかりましたが、ファーストゴロでランナー帰れません。
実は3回にも同じような展開が来ますが、またしても辰己選手が凡退。今日の辰己選手は加藤投手に合っていませんでしたね。

早川投手の調子は良くて凡退を重ね、4回まで0-1で進みます。早く追いつきたいと思っていたところ、4回裏は毎試合のようにヒットを打って調子良く、最近5番指名打者に入っていた安田選手が内野安打で出塁。

バントで2塁とした後、フランコ選手が四球を選び、伊藤 裕季也選手がヒットで繋いで満塁になります。9番太田選手にはなんとか外野フライを打って欲しい。そう願っていましたが、ショートライナー。なんとか併殺は免れます。またしてもチャンスで0点に終ってしまうのか。小郷選手頼むと思っていたら、粘りに粘って押し出し四球で同点。コントロールが良くて、ほとんど四球を出さない加藤投手にしては珍しい形で1点目が取れました。もっとも後続は打ち取られてしまいましたが。

5回表はヒットで出たランナーを併殺で切り抜け、いい形で裏に入ります。連続ヒットで一死1,3塁のチャンス。ここで1点取れれば早川投手に勝ち投手の権利がつくところ。村林選手はうまくライト前に流し打ちで逆転!
伊藤 裕季也選手も深々と右中間を破る3塁打で4-1となります。今日の伊藤 裕季也選手は好守備もありましたし、大活躍でしたね。

今日の早川投手の出来ならば3点差は勝ったも同然かと思えたのですが、そう簡単にはいかないのが日本ハム打線。印象的に首位ソフトバンクホークスと比べて遜色ないほど隙のない打線ですからね。
6回表は一死から連続安打、二死後に四球を与えて満塁となってしまいます。万波選手の当たりは深いショートゴロでアウトにできなかったのは仕方ないとはいえ、悪送球の間に2塁走者も帰って2点返されてしまいます。敵ながら二走者・上川畑選手の好走塁でした。
しかし、今日の楽天打線も負けていませんでした。
投手交代後の6回裏。小郷選手がヒットで出塁、バントの後に辰己選手は四球。ここで回ってきた浅村選手。今季はチャンスでなかなか打てなかったのですが、今日は違っていました。ストレートを捉えた打球は右中間スタンドに飛び込む3ラン! 調子の良い時に出るという逆方向へのホームランがここで出るとは。この3点はでかいです。

4点差がついたとはいえ、楽天イーグルスも7回から勝ちパターン継投に入ります。
まず7回は鈴木翔天投手が圧巻の投球で2三振含む3者凡退。

その裏のラッキーセブンで追加点ならず。

8回表は中継ぎで一番安定している藤平投手。

二死まで抑えたのですが、清宮選手にソロホームランを打たれて3点差。

9回は則本投手があがります。

リーグトップのセーブ数(29)をあげているクローザー……なんですが、則本投手は日本ハムに非常に相性が悪いんですよ。楽天ファンとしては期待と不安が半分。いや不安の方が上回っていたかもしれません。
悪い予感は当たり、いきなり四球、安打で無死1,2塁。まさか同点ホームランとかないよな?って最悪の展開が頭をよぎります。
なんとか一つアウトを取れたものの、また安打で満塁。日本ハムは9回に出てくる代打ですら簡単に終わりそうにないです。ショートゴロの間に1点取られましたが、二死までこぎつけます。
しかし、本日先頭打者ホームランを打っている水谷選手。前にエスコンで9回に同点タイムリーを打たれた記憶があるし、ここまでにきて同点や逆転は勘弁と思いましたよ。フルカウントまできたところで最後は変化球を振らせて三振。
本当にヒヤヒヤものの勝利でした。


ヒーローインタビューは打の立役者として勝ち越し打の村林選手と4安打&攻守を見せた伊藤 裕季也選手。

3ランの浅村選手が選ばれなかったのが意外でしたね。あの3点がなかったら、負けていたかもしれません。
投は先発早川投手とクローザー則本投手が選ばれました。

11勝目をあげた早川投手は相変らず落ち着いていました。30セーブ目をあげた則本投手は開口一番に「すいませんでした!」と言って笑わせてくれました。いやほんと、勝ったから笑えますよ。次は三者凡退をお願いします。

電車の関係でヒーローインタビューを終えたところで帰りました。
行きは新幹線、帰りは普通列車で強行日帰りの現地観戦。今シーズンは今日が最後かな。最後まで気が抜けないながらも勝った試合を観られて最高でした。

*1:交流戦以降は大型の連勝連敗もなく、貯金2から借金2の間を行ったり来たり。

*2:過去3年ではオリックス1,ソフトバンク1、西武2、日本ハム4