行政が率先して差別するなんてあってはならない

放射線証明の提示要求を撤回 つくば−毎日jp

東京電力福島第1原発事故で福島県から避難してきた転入者に対し、茨城県つくば市放射線量検査(スクリーニング)を求める措置を決め、抗議を受けて撤回していたことが分かった。市原健一市長が19日に会見し「対応に不備があり誤解を生じた。被災者への配慮が足りず本当に申し訳ない」と陳謝した。
 転入届の窓口の市職員が11日、放射線量検査済み証明書の提示を求めたため発覚。市は即日、福島県からの転入者に検査を求める措置を撤回した。3月14日に福島県からの避難者受け入れを始めたのに合わせ避難所などで検査を実施し、同17日付で転入者にも検査を求める措置を決めていた。
 放射線医学総合研究所千葉市)の神田玲子・放射線防護研究センター上席研究員は「エックス線診断を受けた人から放射線がうつることがないのと同じで人からの汚染はない」と話した。【安味伸一

上記に対してに対して言及された記事より。
放射能差別を許してはいけないのだから
大事なことなので、ブックマークするだけじゃ足りなくて引用させていただきました。
要点は以下の通り。

放射能のスクリーニング検査はあくまでも被曝した当人の安心のために行なわれるものであって、他人が「証明書」を要求するたぐいのものではありません

放射能感染症じゃないので、放射線を浴びたからといって、その人が放射線を出すわけでもないし、それがうつるわけでもありません。
(追記:体についた放射性物質は払えば落ちますし、洗えば落ちます。体にはいった放射性物質が他人に影響を与えるとは考えられません。)

放射能差別が許されないのは「放射能は感染しない」からではなく、「差別は許されないから」です。


テレビなどでは「被災者を支援しよう」「日本頑張れ」といったキャンペーンが盛んですが、むしろこれからは風評被害や差別を防ぐため、正しい科学知識*1と差別は悪いことだと周知するキャンペーンが必要じゃないでしょうか。
震災直後、しつこいと批判浴びたAC*2あたりがふさわしいCM作ってまた話題になればいいですねぇ。


【追記】
今日(4/21)になって、一部職員の説明の手落ちあるいは伝聞による誤解があってようですが、市が率先して検査を行っているわけではなく、むしろ受け入れている方だという情報がありました。
http://togetter.com/li/126247


つくば市のホームページ
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/1330/008543.html

スクリーニングを実施されなかった方に関しても,つくば市が転入届を受理しなかったというような事実はございません。つくば市としては,もとより被曝は伝染するなどという認識は持っておりませんし,まして福島県の方々を差別する意図がなかったことを御理解いただきたく存じます。

今回の件はマスコミによる暴走なんですかねぇ。ともあれ、行政による差別があったわけではなくて良かったです。
あと、こういうのは一つの記事だけを信用するのではなく、他ソースの確認が必要だよなぁと自分自身反省です。

*1:自分自身としても、元々身近ではないテーマなのに急に情報が氾濫してきたので混乱するのはわかるが

*2:ACが悪いわけじゃないんだけど