自分が当たり前にわかっていることを教えるのは難しい

goldwell2010-04-28

小学校に入学してはや1ヶ月近く。ゴールデンウィークを前にして、宿題というかおうちの課題みたいなのが出されました。

  1. 10になる計算パターン(2+8とか6+4とか)。
  2. 1から120まで数えられる。
  3. 時計の読み方

他にも年間を通しての課題として、本の音読とか1年生の漢字を覚えるなどあります。
授業に関係する課題については共通なのでしょうが、聞くところによるとクラスの担任によって微妙に違うらしい。隣のクラスでは「髪の長い女子は自分で簡単にでも結べること」や「リボンしばりができること」といったことも含まれるそうで。
担任によって違いがあるのが微妙ですが、いずれも必要になることだから、できるに越したことはないですけどね。


うちでは1番は幼稚園年長の時にクリア、2番は99から100への繰り上がりも理解しているみたいなので大丈夫でしょう。問題は3番でした。
リビングには年代ものの壁掛け時計があるので、幼稚園児の頃から時計を見て時間を意識させる試みはしていたのですね。短い針が3に来たらおやつにしようとか、長い針が6のところまで遊んでていいよ、みたいな。
それで、短針の位置でだいたい何時頃というのはわかるのだけど、分が難しい。実際に書いていない分の概念を口でいくら言ってもだめなもんです。
この前の土曜に妻が半ば怒り状態に入りながら時計のレッスン。時の復習と○時半(30分)までやったところでバトンタッチ。日曜日に私が5分単位を教えることになりました。


最初は時間の概要(60秒=1分、60分=1時間、24時間=1日)から始めたのですが、まだ難しかったよう。時計の針が一回りして、別の針が一区切り動くということが理解できないのです。そもそも時の表示は数字を見ればわかるが、分の表示が無いのでわかりにくいのでしょう。
それではということで、目覚まし時計の長針を動かしながら「1,2,3,4・・・5でここ(1時)までくるよ。6,7,8,9・・・10でここ(2時)まで。(中略)27,28,29・・・30でちょうど半分だ!)と数えてみました。60まで数えると一周。6時だった短針は7時になっている、という感じです。
それで今度はきっかけが掴めたのか、自分から紙に時計の絵を書き、分の場所を書き込んでいきました。その見本を見ながら何度も練習して、ようやく5分単位をマスターできました。
こう文章で書くと短いですが、実際は何度も繰り返し説明して小一時間はかかりましたよ。


それにしても人に教えるということはなかなか難しいものです。まだ同じ社会人だったりして相手の知識レベルが把握できるのならやりやすいのかもしれません。あと自分が苦労して覚えた知識だったりしたらその経験を交えれば具体的な説明となるでしょう。
しかし自分がいつ身に着けたのが覚えてないほどの基本的なことだったり、相手がまったく0に近い状態だったりすると、比喩表現や用語一つとっても「そもそもそれがわからない」となってしまうので、気を使わねばなりません。
子供相手だとできるだけ単純化するのと、視覚的なわかりやすさが大切かなと改めて思いました。
終わった後にになってネットで調べたら似たような悩みを持つ人がいるようで。
http://benesse.jp/forum/zboca040?CONTENTS_ID=00010001&MESSAGE_ID=009974&RET_PAGE=
時計の読み方を学ぶための素材もいろいろあるのですね。こういうのを使いながらの方が良かったかも。
http://allabout.co.jp/children/netkidslearning/closeup/CU20070623A/