4期・24冊目 『女子高生、リフトオフ! ロケットガール1』

女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

女子高生、リフトオフ!―ロケットガール〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
「…ちょっとしたアルバイト?」怪しげな男の何気ない誘いが、自分の人生と、宇宙開発史を大きく塗り替えることになろうとは、森田ゆかり自身、知る由もなかった―。父を捜しに訪れたソロモン諸島アクシオ島で、ゆかりはある男に出会う。ソロモン宇宙協会の所長、那須田と名乗ったその男は、父親捜しを手伝うかわりに、ゆかりを協会にスカウトしたのだった。アルバイト―そう、協会の開発した宇宙ロケットの、史上最年少の宇宙飛行士に!小型で軽量、知能と度胸は抜群―日本の誇る“女子高生”は宇宙を目指す!スラップスティックSFの傑作、新装版としてついに復活。
登録情報

ラノベと言えども今やハードSFで活躍している著者ゆえ軽妙さと専門性がほどよくブレンドされた作品だと思われます。
選ばれたエリートであるはずの宇宙飛行士に半分騙された形で採用されてしまったのが、普通の高校生である森田ゆかり。かなりきついであろう訓練や講義シーンは適当に省略されてますが、意外と根性あるところやピンチに機転が利くところなど実は資質があるらしい。
そして脇を固める所長や研究者、サブパイロットの娘(実は異母妹)といったキャラもいい。両親がぶっ飛びすぎているのは都合良すぎるとは思いますが。
打ち上げ失敗続きでドタバタ気味だった前半に比べて、後半は宇宙にあがったゆかりの危機と活躍シーンをじっくり読ませてくれます。
終わりもきれいでいいですね。ゆかりの受難はまだまだ続く*1ようで・・・。

*1:1巻は運よくネットで入手できたけど、2巻以降は新版さえも品切れ状態で古本で探すしかない。もっと早く買っておくべきだったなぁ