3冊目 横山秀夫『半落ち』

半落ち


前にはてなで質問して推薦された作品。かつて映画が話題になった頃、迷っていて結局買わなかったのだが、いい機会なので読んでみることにした。


うーむ。この小説は最後の章が見せ所ですな。もっと感動するかと思ったが、うんまあまあかなって感じで落ち着いてしまった。
何故だろう?決してつまらなくはなかったし、充分読ませる力がある文章である。どうも途中途中の山場というべきところで、盛り上がりそうな気配をあざと抑えているような淡々としすぎる展開。


この作品ってかえって映画の方が映像の力で見る人を感動させられるのかもしれない。
だが、個人的にこの人の小説(前に読んだ『動機』もそうだったが)は、読めばそこそこ面白いのだろうが、何が何でも買い漁ってまで読みたいって気にはなれない。