引越し準備・佳境に入っています。(X-dayマイナス4日)

goldwell2007-03-05

先週から今朝まで不用品の処分で大変でした・・・。普段、燃えるゴミの日は一袋か、一袋半程度なのに、今朝なんか6袋も出ましたからね(゚Д゚;)
引越し先に持っていけない古いタンスや机に関しては、前日に軽トラを借りられるので、それで市の処分センターに持ち込む予定。
もはや日用品や衣類なども、当座のものを除いて箱詰めされて運ぶのを待つばかり。
困ったのが冷蔵庫の中身ですね。前日には綺麗にして電源を切っておかなきゃならないのですが、このままでは残りそう・・・。*1
それでも荷物の方は引越しまでに何とかなりそうです。


平日は妻が奮闘しているのですが、その間、娘は何をしているのかというと、時々興味深そうに見ていたりちょっかいを出してくる(本人は手伝っているつもり)こともあるのですが、ほぼビデオ三昧です。ここのところ、クレヨンしんちゃんがお気に入り。あの変な体操を夢中になって見ているのですが、お転婆3歳児が恐るべき5歳児にならなければいいが、と少し危惧しています。

*1:私が帰宅時に寄ったスーパーで閉店前の割引になっている肉や魚をついつい買ってしまうのが原因の一つ

2期・7冊目 『風は山河より1』

風は山河より 第一巻

風は山河より 第一巻

宮城谷昌光氏初の日本史物ということで、期待して単行本で買ってしまいました。
戦国武将としては、かなりマイナーと思われる菅沼氏が主人公の作品。私などはかろうじて菅沼定盈の名は記憶にありましたが、どんなことをした人であったか定かではなかったです。*1


その定盈の祖父である菅沼新八郎定則(野田菅沼氏初代)の頃から物語は始まります。
冒頭に戦雲は西から起こったと表現されていますが、東三河にある野田城の西方、西三河では松平清康が歴史の表舞台に登場していたんですねぇ。


徳阿弥松平親氏)から始まるとされている家康以前の松平氏については、司馬遼太郎『覇王の家』で読んだことがありますが、本作の1巻ではほぼ清康がメインと言ってもいいくらいその活躍が描かれていますね。「三十代まで生きていたら天下を取っていた」というのはいくら何でも崇め過ぎでしょうが、君主としての魅力が随一だったということはよくわかります。同時に駆け引きを厭う純粋な武人タイプでもあります。このへんは三河人気質と一緒に述べられていますが。
守山で死ななかったら、尾張織田信秀、駿・遠の今川義元、さらに加えれば美濃の斉藤道三*2と並んでその後の東海地方がどうなっていたか、とても興味深いものがあります。


主人公の菅沼定則についても、戦場での勇猛な戦いぶりに対して、普段は穏和な人となりが好ましい人物です。著者創作と思われる定則周辺の人物達も今後気になります。
さて、まだ1巻を読んだだけの印象ですが、これまでの著者の春秋時代の中国ものとは微妙に趣が違うような気がします。どこか雰囲気が司馬遼太郎に近いような気がするんですけどね。
ただ、淡々として同時代での観察者的な気配がある司馬戦国ものに対し、もう少し主要人物に対する情が篤い気もしますね。
あとはやはり「兵が勁(つよ)い」とか「幽(かす)かに笑う」のように漢字の使い方が、他の日本史物を扱う作家とは違う雰囲気を見せているように思いました。そのあたりは中国史もので培ったせいもあるんでしょうね。

*1:野田城の戦い三方ヶ原の戦いに勝利した武田信玄が攻め寄せた)での防御側の城主だったことをやっと思い出したり。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E7%94%B0%E5%9F%8E%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

*2:作中では、尾張を通って美濃に遠征する予定でした