はてなID

【IDのアナグラム(ならびかえ)】ネタ質問です。
自分のIDがもっと長ければ、いろいろ作れたろうにと言い訳してみたり。
でも限られた文字数で、いろいろ頭を使うことだからこそ楽しいのでしょうね。


この際だから、ついでにid:goldwellの由来を披露しましょうか。

戦国時代の黒鍬衆と言えば、築城・攻城と言った戦時の任務の他にも、土木建築の専門技術者としての作業を請け負っていた。
特に甲斐国においては、山がちで決して肥沃でない国柄の為、富国政策として治水工事・土地開拓のような作業も重要であった。


武田の四天王として、また「逃げ弾正」として有名な高坂昌信の一族の中に、一団の黒鍬衆を束ねる者がいた。
天文年間のこと、その高坂某がある山麓の入植地にて井戸の掘削をしていたところ、なんと金山の鉱脈にぶち当たったのである。
調べてみると、そこはかつて鉱脈があると思われていたが、100年以上前に大地震があって坑道が崩落するなど様々な損害が出て放棄されていた場所であった。
新たな金山の発見による功によって高坂某は信玄公より褒美を賜ったが、井戸堀りによって功を為したということで、高坂井戸殿、後に省略して高井戸殿と呼ばれるようになり、本人もそれを名乗りとして用いることとなった。


時は移って、天正10(1582)年、織田・徳川との戦に敗れた甲斐武田氏は滅んだ。
織田軍の侵攻後、生き残った者達の多くは散り散りとなったが、密かに徳川氏の庇護を求めた者が多かった。
正式に苗字も変えた高井戸氏もその一人である。
技術を買われ、黒鍬衆の一団として徳川家康の配下に加わることになる。


そして家康の関東入りに伴い武蔵国に来たが、高井戸の衆は見渡す限りの湿原地帯であった江戸周辺の開拓に功があって、徳川家直属の旗本としての地位と所領を与えられたと伝えられている。
その高井戸氏の所領があった付近が、現在の東京都杉並区高井戸の由来である。
『地名に隠された意外な事実(関東甲信越編)』民明書房より

昨年、家系図とともに、祖先にまつわる伝承が書かれた書物を祖父の蔵書より発見した私ははてなに入会するにあたり、祖先に関係する井戸(well)と金(gold)を合わせて、外国人の名前風にgoldwellとしたわけです。
イメージ画像は、病気がちで外で遊ぶことの少なかった幼い時の私に、祖父が教えてくれた将棋を思い出し、gold(金)ということで金将を使いました。




もうお気づきかもしれませんが、今回の話は半分、いや8割くらい作り話です。