理屈より感情、というか空気?

小学生が被害者となる事件が発生すると、その地区の学校では登下校時に保護者が付き添う様子が報道されますよね。
先月、埼玉県熊谷市で起きた小学生二人を含む6人が犠牲となった事件の影響で、うちの娘が通う小学校でも行き帰りに班につき一人は大人が付き添うようになりました。*1
特に聞いていないですが、近隣の他の小学校も実施しているのではないでしょうか。
事件直後であれば親子共に不安であるために付き添うのはごく自然だと思います。
でもそれっていつまで続けるものなんだろう?
個人的には逮捕から一週間〜十日程度で落ち着くのではないかと思いますが。


で、交代制とは言え親も仕事していたり家事で忙しい時間ということで負担になります。
小学生も学年があがると付きっきりではなく、ある程度子供自身に任せられるようになるので、その分親も仕事や下の子の面倒を見たりというようになっていくのですから。
先月の事件の報道が落ち着いてきたと思ったら、別の市で強盗事件があったとか、刃物を持ち歩く男が目撃されたとかで不安材料が消えないので付添は継続。かれこれ2週間以上になります。
最初は子供のためにと思って付添をしていても、いつまで続くのか・・・?となるわけです。


ぶっちゃけ実際に刃物を持った人物に遭遇したら、大の大人がついていてもあまり役に立つとは思えない。警察官とか、日頃そういう場面を想定して訓練を積んでいる人を除いて。
ただ日本で刃物を持った者に無差別に襲われるというのは相当に不運なケース。
そういうある意味特殊なケースを想定したら、それこそ警察官や警備員を雇えってことですが、現実的ではない。だから代わりに保護者が付ということなんでしょう。
いや保護者の付添で交通事故や悪戯目的な不審人物から守れる効果があるのは確か。
でも本来はそのための登校班があるわけです。*2


と、そんなことは身内でしか言えないでしょうけどね。
あくまでも子供の安全を守るためにできることという建前がありますから。
たぶん学校側でも検討されているのだと思いますが、適切な時期にはっきり終了宣言を出すのは難しいかと。
人によって安全かそうでないかの感覚は違いますから。
ただ最近聞いた話では毎日じゃなくて何日か置きになるんじゃないかという話。
そうなると、例えば冬休みまではなんだかんだで継続して、年明けは何となく今まで通りという雰囲気になるんじゃないかと。そんな気がしてます。でもそれだと長いよなぁ。

*1:元々1年生の時は分かれ道の地点まで迎えに行くことになっていて、私も休みの日に行ったことがある。低学年の親は自発的に途中まで迎えに行っている人もいる

*2:日によって学年別になることもあるが、帰りも登校班で帰る