まだ現時点では1巻しか読んでいないですが、これからのんびり読み続けていくつもり。
他に最近知った漫画では『テルマエ・ロマエ』も気になるんですが、これ以上並行して読む漫画増やしていいものか迷い中。*1
『センゴク天正記』
- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/28
- メディア: コミック
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でその褒章として、千石取りの武将と出世した天正記でも独特の味を出しているのが仙石権兵衛。配下持ちになったはずが、なぜか単独であっちこっち転戦しています。
ちょうど第2次信長包囲網の時期で、伊勢長島や越前の対一揆戦がメイン。その中で最初は陣を間違えたことをきっかけに敵陣に紛れ込んで間者働きをこなしていくさまが描かれています。そこは史料でも記述されていることだとか。
仙石秀久の前半生はあまり知られていないですが、そういうことだったら自由に描ける部分はありますな。
そしてセンゴクの特徴として、マイナーな武将にスポットが当てられるのですが、今回は鉄砲の名手である野々村正成が登場しました。今後いろいろと関係があるんでしょうな。
今後、当時大きな脅威であった本願寺一向一揆と全面戦争へと突入していった織田家の戦いぶりと権兵衛の働きざまがどう描かれていくのかが楽しみですね。
『うさぎドロップ』
- 作者: 宇仁田ゆみ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: コミック
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30歳独身男・大吉がひょんなことで祖父の隠し子*2である6歳の少女・りんを引き取り育てていくという物語です。
祖父の葬儀後に早くも親戚がりんを押し付け合った揚句に施設へ預けようという気配に反発した大吉は思わずりんを連れて帰ってしまう。
祖父に生き写しといわれる自分の面影のせいか、なついた少女への心意気を示した大吉。客観的な立場としてはその行動はカッコよく感じますが、子供を引き取り育てていくという現実はそう簡単なものではありません。
そのあたりでもしも自分がそうなったらという読み方もしちゃいますね。実際にいろいろ買いそろえる必要があったり、仕事前後の保育園の送り迎えの毎日。てんてこ舞いな大吉の様子を見ているだけで、気ままな独り身と違った経済的・身体的な負担がうかがい知れます。それにしっかりものに見えるりんだけど、極端に怖がりな面があったり、心理的な影響がおねしょに出たり。
子を育てるには、大吉の母親の言う「犠牲」という面は確かにあるかもしれない。でも子育てはそういう気持ちを乗り越えたところにあるんですよね。それを愛情という言葉で表していいんだがちょっとわからないですけど。本作を読んでみて本当の親でもない大吉がそれを強く抱こうと決意していくのが印象的でした。
これから成長していくりんと大吉はどのように家族として生きていくのか、今後が気になってしまいます。