- 作者: 富野由悠季,美樹本晴彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 1987/10/24
- メディア: 文庫
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ガンダムにゃテレビアニメ(ファースト・ガンダム)に始まり、プラモ・ゲーム・OAVと20代後半頃までかなりお世話になったものです。でもそんな中で手を出さなかったのが小説と漫画。
いい機会だからと手にとってみたわけです。
内容は、まずアニメ版とは設定が違う。アムロ達は民間人ではなくて、パイロット候補生として出てきます。確かにいくらメカおたくでも、いきなり軍の最新鋭MSを動かして、しかも正規兵の乗る敵MS2機を倒してしまうなんて出来すぎ。*1 多少は訓練を受けている方が納得がいきます。それでも凄いけど。
それからストーリー展開が急であると同時に順序が違う。ガルマなんて登場したかと思えばいきなり死んじゃうし。後半ララァが登場してエルメスに乗り、テキサス・ゾーンでアムロと邂逅したと思えばもう戦って死んでしまいます。その間ずーっとシャアは赤ザクで戦ってるの。可哀想に。まぁ次巻で陸上に行くようだから、ズゴックが出るまでは仕方ないのか。
小説ならではと思った点は、各登場人物の想いや背景が書き込まれてこと。例えば若くして出世したシャアに対する周りの人物の感情(特に負の)なんてアニメじゃほぼ感じませんでしたもんね。
あとは続編で、軍の内部事情とか兵器開発に関してのエピソードを期待したいです。
いずれにせよ、作品としての本当の評価はⅢまで読まないとできないですね。