7/31時点のチーム成績
92試合 44勝46敗2分 勝率.489(4位)
得点268(4位) 失点306(4位) 打率.245(4位) 本塁打40(5位) 盗塁88(1位) 防御率3.12(4位) 失策46(4位)
全体
7月初戦を完封勝利で好スタートを切ったものの、日本ハム戦3タテ含む4連敗。その後は2カード連続で2勝1敗と勝ち越しを決め、オリックス戦は1勝1敗(1中止)。そしてまた迎えた日本ハム戦で3タテ食らって4連敗。
しかし、オールスター明けからは西武・ロッテを相手に5連勝。その間、5位から4位に浮上。
日本ハムに叩き落されてから他チームに勝ち越して這い上がるを繰り返してますね。
月間成績としては、11勝10敗で勝ち越し。借金も2まで減りました。
傾向としては先発・中継ぎともに投手陣はあまり良くないですが、代わりに打撃が良くなっています。
平均失点は3.66と先月と変わりませんが、平均得点は先月2.86から今月3.52に上がりました。
戦力編(投手)
先発がかなり苦しんでいますね。エースであるはずの早川が7/4にKOされて抹消。7/1まで負けなし4連勝していたハワード、今季復活を目指していた荘司が抹消。頼りにしたい3人が離脱している中でローテを支えたのが藤井、古謝、瀧中、ヤフーレでした。40歳のベテラン岸が防御率4点台と苦しみながらも7/30に5勝目をあげてチームトップというのが苦しい台所事情を表わしています。ただ、7月最後の試合で久しぶりに登板した荘司が6回途中まで抜群の投球を見せたのが明るい材料です。
先発・リリーフの二役を任されている内ですが、内容を見るとリリーフ一本の方が良さそう。
中継ぎ陣では26試合連続無失点という球団新記録を立てた西口が頼もしいですね。西口は連続登板を回避しているので、その代役セットアッパー藤平がシーズン前半より安定してきた印象。加治屋と西垣は時々打たれることはありますが、勝ちパターンを任されるだけの成績であります。下旬に鈴木翔が復活したのが嬉しかったです。リリーフ左腕がいませんでしたから。
そして則本が守護神として再定着したのが心強い。よく劇場して心臓に悪いですが、いつの間にか15Sでリーグ3位になっていますよ。
戦力編(野手)
主力としては浅村が成績不振により、ついに二軍に落ちました。彼自身、西武初期以来で楽天に来てからは初です。今年の三木監督はチームのために聖域を無くしているのがよくわかりますね。
30代のベテラン野手では代打と1塁守備固めの鈴木大地くらい。その代わりに去年までの出場機会の少なかった中堅若手が躍動しています。
首位打者争いを繰り広げている村林、一番に固定される機会が増えた二年目の中島。交流戦途中から復帰した黒川。同じく怪我から復帰した堀内。この四人が高い打率で引っ張ってくれています。どの試合でも四人のうち二人以上は複数安打を打っている印象があります。
不動のセンター辰己が復調してきたのも大きいです。小郷と小深田も少し調子を取り戻したかのように見えましたが、まだ万全ではありません。
助っ人外国人としてはゴンザレスが成績を落として二軍へ。代わりに昇格したフランコは復帰初日に猛打賞の活躍。彼ももう後がないですよね。
鮮烈なアーチを放ったのがボイト。さすが元MLBホームラン王だけあります。三振もよくするけど四球も取れる。足は遅いですが、陽気だし、チームの力になろうという姿勢が好ましいですね。
6,7月は疲労によるものか調子を落とし、試合に出ない日もあったゴールデンルーキー宗山ですが、オールスターでなにか掴んだのか、オールスター明けから久しぶりのホームラン、安打量産、打点も稼いで大活躍です。
打線の核が去年までの30代から20代へと確実に若返りましたね。
チーム打率だけ見ればAクラスに引けを取らず、7月は二桁安打の日も増えました。ただし、単打が多くて長打が少ないので得点力はまだまだ。そこで助っ人外国人ですが、今までフランコ一人しかいなかったのが三人体制となり、一人か二人が長打を打てればいい。調子を落としたら二軍で調整という運用ができるようになりました。
今後
7月下旬のパリーグは日本ハムとソフトバンクが高いレベルで首位争いを繰り広げていました。一方でオリックスと西武の負けが嵩んだ結果、楽天が4位に浮上しました。7/31時点で3位オリックスとも4.5ゲーム差となっています。
諦めかけていたCS進出は8月の成績次第で現実味を帯びてきます。西武ともまだ2差なので1カードの勝敗次第で5位に逆戻りもありえる。勝負の8月となりますね。
あとは二軍からの昇格候補ですかね。野手では吉野がそろそろ。骨折からようやく復帰した安田も近いうちにと思っていたのですが、どこか痛めたのか7月下旬は二人共試合に出ていなかったのが心配です。
疲れが見えてきた感がある中継ぎ投手は二軍から誰か上げて欲しい気がします。二年目の日當や二軍守護神の泰はどうかなぁ。まだ早いか。
なお、ターリーが自由契約になって空いた支配下枠には二軍で抜群の打率を残していた辰見が入りました(再昇格)。育成落ちした今季に活躍していたのは平良も同じでしたが、三木監督が好きそうな俊足の選手が選ばれたのですかね。