内容紹介
吸血鬼の神祖ふたたび…!?
ゆく先々に現れる謎の男マグナ。いい加減辟易してきたロレンたちは、対処するため先代の魔法王国について調べ始める。
その情報源として、エンシェントドラゴンを訪ねることになったが、その道中に懐かしい人物と合流し……。
これは、新米冒険者に転職した、凄腕の元傭兵の冒険譚である。
魔族の領域で出会って以来、黒い鎧の男・マグナはロレンたちがゆく先々で遭遇しては厄介事を押し付けられる天敵のような存在と化していました。
だったら、こちらから先手を打って、マグナが立ちまわりそうな古代遺跡を見つけて宝なり何なりいただいてしまえばいいという考えます。
とはいえ、今まで見つけた古代遺跡は偶然の産物であり、新たな遺跡がどこにあるかはわかりません。
そこで古代のことならば長命の者に聞くのが良いということで、当たりをつけたのがエンシェントドラゴン。
折よく火吹山に住まうというエンシェントドラゴンの動向を探る依頼があったのですが、その危険さゆえに受注資格は白銀級冒険者。
そこで、かつて一緒に仕事をした白銀級パーティでエルフのニムが暫定リーダーとして加わることになったのです。
彼女は同じパーティのチャックと結婚するにあたり、贈り物のために金が必要らしいのでした。
火吹山に向かう道の途中で近くに神祖・ディアの住処があることを思い出したロレンは訪ねてみます。
伝説的な存在なのにロレンがいつもと変わらぬ気安い調子で話をしているのに驚くニム。
結局、ディアは暇だからという理由で付いてくることになります。
火吹山山麓の村は無人と化してしていて、異変があったことは明らかになのですが、死体の一つも見つからないのがおかしい。
さらに異様なオークの集団に襲われます。
ここでも何か異変が起きていることを察知したロレンたちは逃げたオークを住処まで追いかけていくのでした。
ロレン(中に”死の王”)、ラピス(魔族)、グーラ(邪神)に加えてディア(神祖)が加わった一行。
強すぎて、そのへんの魔物じゃ相手にならないレベルですね。
ラピスだけは正体を明かすわけにはいかないのですが、その分エルフであるニムの弓術が光っていました。
最後に待っていたのはボスに相当する敵ではなく、謎解きでなので地味なまま終わった感じでしたね。安定した面白さではありますが。
結婚披露宴もロレンたちではなくニムとチャックなので、「良かったね」で終わるほのぼのしたシーンでした。
あとはロレンがなぜキーワードとなる言葉を知っていたも含め、かつて所属していた傭兵団の団長に会いに行き、次巻でなんらかの秘密が明かされる展開が待っているわけですねー。