ちょっと時期を過ぎてしまいましたが、先日のお彼岸で思ったこと。
春と秋のお彼岸の時期になると食べるのが「おはぎ」あるいは「ぼたもち」。
どっちも同じものを指すのは知っていたものの、うちではなんとなく「おはぎ」で通していましたので、以下「おはぎ」で統一します。
妻実家の方から贔屓にしている和菓子屋で買った餡の「おはぎ」。
私の実家の方からは母が作った餡(つぶあん)と胡麻ときなこの「おはぎ」がもらえるので毎回それを食べています。
一般的には「おはぎ」は餡子でくるんだもの、または全体にきなこをまぶしてあるのを砂糖をかけて食べるものなのではないかと思います。
でもうちでは母の作った3種の「おはぎ」の内、胡麻が一番人気。あまじょっぱい味です。
そしてきなこのは砂糖をかけるのではなく、醤油かけていただく。
これは私が子供の頃、翌日余ってやや硬くなったきなこの「おはぎ」をオーブントースターで軽く焼いて醤油をかけて食べるのを祖父に教わって、たちまち気に入ったのを我が家に持ち込んだもの。
今では妻も娘も違和感なくそうして食べているんですね。
妻実家に行った時に妻がそのことを普通に話して驚かれていたのでなんか面白いなと思った次第です(私自身はそれを一般的な食べ方ではないだろうと思っていたが、妻の方が当たり前のように受け入れてしまっていたので)。
そういう妻実家の親戚ではきなこの中に餡が入っている「おはぎ」を作るそうな。
そもそも「おはぎ」と言ったり「ぼたもち」と言ったり、種類もいろいろあったりして身近でありながら正体が知れぬ食べ物だなと思ったのでネットで軽く調べてみることに。
そしたら、それぞれ季節ごとに名が変わるもので、特に春と秋は咲く花にちなんで春が「牡丹餅」が「ぼたもち」に、秋が萩で「おはぎ」というのが一般的な説だとありました。
もっとも東京ではどちらの季節にも「おはぎ」というし、もち米や餡の材料によって違うとか、いろいろ説があるらしい。
それぞれ季節の上でのもっともな理由づけがあったようですが、季節に関係なく食べ物が手に入る現代ではわかりづらくなっていますね。
そうはいってもお彼岸になると両方の実家へ行って*1「おはぎ」をもらうことは季節の節目として欠かせない行事になっています。
季節によって名前が変わる風情の食べ物! おはぎとぼたもち(AllAbout)
wikipedia:ぼたもち
*1:どちらも近いので一日で済んでしまう