初めて避難場所に行きました。

今年最大の勢力で、数十年ぶりの規模になると予想された台風19号
しかも関東直撃は確実と言われていました。
ちょうど土曜日に上陸するために交通機関の計画的な運休は影響なかったのは自分にとっては幸いでしたが。
妻に聞いたところ、すでに前日からスーパーやコンビニではパン類や水が売り切れていたそうです。
当日は前々の予定通りに午前中に車でホームセンターに出かけるついでにガソリンスタンドに寄ろうと思っていました。
しかし、強い風と大雨の中、最初の目的であるガソリンスタンドの前を通ると休みでした…。
次いでホームセンターに着くと13時までの営業とのこと。
客は少なめでしたね。
飲料の箱買いに来た客は見かけましたが、やっぱり水は売り切れでした。
帰りながら別のガソリンスタンドが営業中なのを見かけて入ろうかと思ったのですが、車の列ができていましたよ。
幸いなことにうちの車はまだ余裕があったので、日曜か月曜(祝日)に行けばいいやと諦めました。
なお、帰りは昼間なのに薄暗い上に雨が強すぎて視界が白っぽくなっていました。
こんな中を走るのは滅多にないことで、安全のためにライトを点灯して速度も少し落として走りました。


帰宅してからもテレビのニュースや時々スマホに入る警報で台風の勢力がすさまじいことを知りました。
風も家が揺れるほどに強くなっていましたし。
実は家は荒川の土手が近いこと、それに小さいですが幅1.5~2mの川が近所を流れています。
その川を家から見ると、水位がどんどん上がってきているのがわかりました。擁壁があるところはまだ余裕がありますが、場所によってはこのまま夜になったら道路まで溢れるのではないかと思えたくらいです。
午後2時か3時頃でしたでしょうか。市内の警報レベルが3(避難勧告)から4(避難指示)に上がり、妻は本気で避難することを言いだしました。
実を言うと、私自身は避難に乗り気ではなかったのですよ。
毎年台風の被害に遭う地域や海沿いの地域と比べて、関東の内陸で台風の被害はあまりなかったというのが影響していたと思います。
ここの家に越してから、幾度となく台風や大雨があっても、川が溢れたり周囲が水浸しになることさえ無かったでしたから。
自分のところだけは大丈夫って思っていたとしても過言ではなかったでしょう。
たいていはそう思いながら災害の被害に遭うのでしょうが…。
とはいえ、子供もいることですし、最終的に私が折れて避難することにしました。
午後5時の時点で近所の多くの家では明かりが点いていたので、避難している人は少ないように思えました。
しかし、近所に顔が広い人がいまして、避難場所に指定された小学校はもう満杯だと。
そこで市役所に電話して聞いて、中学校が午後5時から避難場所に指定されたと聞いて、そこに行くことにしました。
そこから準備におおわらわ。
浸水によってトイレから逆流しないようにゴミ袋に水を20Lくらい入れて出かける直前に入れておきました。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/toilet-gyakuryu3
また、うちは猫を飼っているのでケージに入れていきました。
実は家から小学校でも徒歩30分近く。中学校となると自転車で20分ほどと遠いので、最初から徒歩での避難は考えていませんでした。
というか、家の周りが酷くなる前の避難でしたので、車での移動を考えていました。
とりあえず、炊いておいたご飯を弁当箱に詰めて*1、水筒やちょっとしたお菓子を荷物に詰めました。必須なのがモバイルバッテリー。それにクッションや上履き代わりのサンダルを持っていきました。
家を出る前に念のためにブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めていきました。


実家にいた頃も含めて、生まれて初めて訪れた避難場所。
娘にとっては今年3月に卒業したばかりの母校であったので、早速知り合いに会って妙にテンションが高かったです。
避難場所として解放されたのが午後5時で、到着したのは6時でしたので、人の数はまだそれほど多くはなかったです。
だから車も無事停めることができて良かったですね。
中学校の体育館は一階は卓球場となっていて、二階に案内されましたが、まだ半分以上空いていました。
人数分のペットボトルの水と乾パンを配布されて、アルミシート付の毛布をもらって敷きました。
まさにテレビで見る避難所の風景。
続々と人が集まり、午後8時くらいまでに体育館はほぼ埋まりました。
校舎の二階の方にも人が入っていたようです。
ちなみにケージに入れた猫ですが、一階部分にペットをまとめて置く場所がありました。*2
車に乗せた時はにゃあにゃあと鳴いていたうちの猫は体育館に連れてくると、盛んに吠えている犬がいたりして騒がしいためか、すっかりおとなしくなっていましたね。
なお、中ではポットがいくつも置かれてお湯が利用できるようになっていました。
校長先生を始めとして、先生がたが案内や受付として出ていました。
こんな時に頭が下がる思いです。
なお、娘も親しかった女の先生に申し出て、物資の配布などを手伝っていたようです。
いざ避難場所に着いたは良いのですが、暇を持て余しました。
スマホでヤフーなどの台風情報を見る。ネットの小説を読む。持参した文庫本を読むのルーチンを繰り返していました。
次の日、仕事が入っている妻は休めるために横になったのですが、子供達が走り回ったりして煩くて、あまり寝られなかったようです。
ちなみに午後10時には照明が半分に落とされたこともあり、寝ている人が増えていきました。
私はずっと起きていましたが。
何度かトイレついでに外を見ると、ずっと強い風と大雨が続いていましたが、午後9~10時くらいがピークだったでしょうか。
11時を過ぎた頃に雨は止みました。
家の心配もありましたし、ピークを過ぎたら帰宅することを考えていたこともあり、何人か帰る人たちが出てきた頃にうちも帰宅することにしました。
おそらく泊まるつもりで完全に寝てしまっていた人も多かったですが。
帰宅したのは0時くらい。
幸いなことに周囲が水浸しになることなくて、変わりはありませんでした。
同じ埼玉県内でも川の堤防が決壊して浸水被害に遭ったり、停電になってしまった地域もあったようです。
うちの地域は結果的に目立った被害もなくて良かったと言えます。
ただし、準備に手間取って忘れ物があったこと。
置いていってしまったPCなど電気製品の防水処置を取らなかったので、もしも床上浸水していたら、おじゃんになっていたこと。
避難場所で遅まきながら知った床上浸水を防ぐ土嚢などの処理をしてなかったこと。
いろいろと反省点がありました。
今後、同じような災害が訪れるようなことがあるかもしれません。準備を抜かりなくしておきたいと思います。

*1:おにぎりにするつもりが忙しくて断念

*2:結果的に連れて行って良かったけど、実際はペット不可の避難場所が多い。