残念な結末

娘の小学校では10歳になる四年生時の授業参観で1/2成人式というイベントがあるとか。
その時に歌を歌うんだけど、先生がその曲の伴奏を希望する子がいるか聞いて、娘ともう一人立候補したそうです。


新しい演奏曲に積極的になるのはいいことです。
でも問題は練習期間が短いこと。
その話があったのが2/10(月)で、1/2成人式があるのが2/18(火)。
練習に充てられるのは七日間しかありません。
短い曲ならまだしも1,2番がメロディー違うために楽譜が7ページもある、なかなか難易度が高い曲だそうです。
世の中には絶対音感と言いまして、聞いただけでその曲を正確に演奏できてしまう人がいるそうですが、残念ながら娘はそんなことなく。*1
スロースターターというか、曲を最後まで弾けるようになるまでが時間かかりますが、いったん指が覚えてしまえば素晴らしく綺麗に仕上がるのです。
本番にも強いのでしっかり練習さえしていれば、その成果を発揮できる。
前に市の音楽会で伴奏した時は夏休み挟んでたっぷり練習期間があったこともあって完璧に仕上がり、本番でも素晴らしい演奏を披露してくれました。


だけど今回ばかりは絶対的に練習時間が足りない。
ぎりぎり弾けるようになっても、練習不足でミス連発しちゃったりしたら娘自身が惨めな気持ちになるでしょう。
最初はCDを流して歌う予定だったようですが、期間が無いのに聞いちゃった先生も、それに乗った娘も軽はずみだというのが妻の意見。
だけどやると決めた以上、やってみようと練習始めました。


それからがまぁ修羅場でした(主に練習する娘とそれを見守る妻にとってですが)。
初めての曲だから最初からそうそう弾けるわけではない。
時間さえあれば片手から少しずつ進めていけばいい。
だけど今回ばかりは最初から詰め込め式で仕上げていかなければならない。
翌11日(火・祝)は当然のようにピアノ漬け。遊びに行かずゲームもせずに休憩で少しアニメを見た以外はずっとピアノ。
平日学校から帰宅して最低限のこと以外は22時過ぎまでピアノ練習してました。*2
思うように弾けない娘もそれを聞いている妻も不機嫌で言い合いになって、空気悪かった時もありました。
だけど確実に弾ける部分が伸びてきて、なんだかんだ言っても練習し続けた娘は根性あると思います。
またレッスン日じゃないのに特別に見て的確なアドバイスをしてくれたピアノの先生にも感謝です。
14日(金)の時点で5ページまで弾けるようになった娘に対して、もう一人の子は2ページがやっとだったので断念。
娘が月曜までに仕上げられるようになれば伴奏できることになります。
そしてついに土曜夜にまがりなりにも最後まで弾くことができました。
私はピアノはわからないけどその練習ぶりを見ていただけあって、最後まで聴いた時はさすがに感動しましたね。
これであとは残りの日・月で綺麗に仕上げられればいいね、明日朝から頑張ろう。などと話してところ、



日曜朝から熱出してしまいました。
一日中38度前後のまま熱が下がらず、インフルエンザの疑い濃厚ということで、月曜に妻が医者に連れて行って検査したところ、B型確定。
火曜の1/2成人式はもちろんのこと、今週はほぼ欠席せざるを得なくなりました。
一週間という短い時間で一生懸命練習してせっかく弾けるようになったのに、その成果を出せなくなってしまったのが非常に残念でした。
ただピアノの先生から伝えられたのが、今回の練習は決して無駄にはならない。これからの娘にとって自信に繋がる良い経験だったということ。
そう言われれば救いはありますね。
途中で止まっているピアノ課題曲もあるので、回復したら気持ちを切り替えてまた始めてほしいところ。
今はただお疲れ様と言いたいですね。

*1:絶対音感じゃなくてもピアノに習熟している人ならそれに近いことができるみたいだし、娘も好きなアニメ曲を楽譜無しに適当に弾くことはある

*2:普段寝るのは21時半くらい