だったらあなたがやれ

娘は平日でも最低1時間、休日ならば2時間はピアノ練習にあてている。
音楽苦手(単に聴くのは好きだが演奏全般がダメ)な私と違って、妻は昔習っていたことがあるので楽譜も読めるしある程度の指導はできる。
もっとも最近は娘の弾く曲のレベルが上がってきて、合ってる間違ってるの判断はできるが、それを弾くことはできない。

でもってこの二人が感情的になりやすく、弾いている内容などで言い合いになり、ヒートアップしてくるとその場にいる私としては戦々恐々としてしまうこともあるわけ。
娘も口が達者になってきただけど、やはりそこは子供。正論では大人には敵わない。
とはいえ感情的になって素直に認められない手前、こんな台詞が出るわけだ。
だったらお母さん弾いてみせてよ。どうせ弾けないくせに

話は変わるが、家のことで妻に意見を言った時、虫の居所が悪いと嫌味で返されることがある。
それが可能ならばまだしも、たいてい無理強いなレベル。
ピアノ練習の例でいえば、妻と娘が言い合いとなった時
私「言いたいことはもっともだけど、いきなり頭ごなしに怒るのはどうかと思う」
妻「・・・だったらあなたが教えてやれば?
親子はやはり似るんだなぁ。

そういう私だって日常の中で「だったらあなたがやれ」と言いたくなる場合が無いわけでもない。
・間違えた、失敗したことに対して、後から「こうすれば良かったんだよ」と得意げに言われた時。
・人に頼んでおいて、その結果に対して真っ先に文句を言われた時。「そうじゃないんだよ。わからないかなぁ?

実際のところ、これがなかなか言えないんだけどねぇ。
というか自分の中で「だったらあなたがやれ」は会話を断ち切る発言であり、よっぽど怒った時じゃないと言えない最終手段だと思っているんだが、妻と娘の中ではそうではないというのが困りもの。
これが他人だったらその後の関係に響くけど、家族だから口喧嘩しても修復が容易いというのがあるのかもしれない。
ただ問題は言う人・言われる人がほぼ固定されていることなんだが・・・。