おふくろの味?

以前聞いたかぎりでは、和風一辺倒だった実家の食卓に少しずつ洋風料理を持ち込んだのは料理好きな母の成果らしい。
独身時代の父は特に珍しくも無い洋風料理であるスパゲティとかシチューなどを家で食べたことが無かったとか。
とはいえ、ほとんどの料理は魚の煮付けや煮物などの和風の料理がほとんど占めており、子供時代の私はそれに飽きて、たまに出されるカレーや肉料理が好物であったのは当然の流れだったと思われます。
ただ、高血圧の祖父に合わせて全体的に味が薄くて(カレーも中辛と甘口の中間くらい)、それが思春期を迎えた頃の自分にとって不満でもあったのは事実。
でもカレーが食べられない祖母のためにカレーの日はクリームシチューが別の小さい鍋で作られていて、子供心にそっちも食べてみたいと思ってました。
自分が料理するようになると、カレーは辛口*1。母がよく作っていたビーフシチューはあまり食べたいとは思わず冬はクリームシチューが定番です。


若いころはジャンクフードや刺激的な食べ物を好み、中高年になると伝統的な家庭料理に回帰していくそうな(個人差あるだろうけど)。
結婚して自分が年を取ってゆくと、確かに家庭的な料理を好むようになりましたが、実家の料理よりも我が家の方がしっかりとした味付けで作っているのは確かですね。
たまに母の料理を食べる機会がありますが、懐かしさを感じる一方で舌に合うのはやっぱり我が家の(妻、もしくは私自身の作る)料理の方だな、と内心思ったりしています。
これは実家を出てからの期間が長いことや、自分自身でも料理するのも関係するかもしれません。
父は父で母の作る料理が一番しっくりくるのでしょうし。


うちの娘は普通に子供が喜びそうなハンバーグやカレーも当然大好きなのですが、それ以外にどちらかというと手の込んだものよりも、麺類や炒め物などの手軽な料理が好きなのです。
休日の昼食にと、あり合わせのものでざっとインスタントラーメンやチャーハンを作るとたいそう喜ぶのです。
将来、そっちがオヤジの味として記憶に残るのかなぁと思うと少し複雑です。

*1:子供が一緒に食べるようになると甘口を別に作る⇒今は中辛でも大丈夫