料理すること

以前祝日で家にいるときに午前のお稽古ごとの終わった娘が友達を連れてきたことありました(前日に約束してた)。
ちょうど昼どきだったのでチャーハンを作ってあげたのですが、なんだか友達が台所にいる私をじーっと見ていたので後で話したら、おそらくお父さんが料理しているのが珍しかったのではないかということ。
いまどき料理をする夫というのは別に珍しくないとは思うのですが、その友達の家ではお父さんが料理などすることなくお母さんが家事を仕切っていたのでしょう。


もともと独身の時に一人暮らし経験あって、ある程度は自分でしていたし、娘が生まれて妻が土日に仕事に出るようになると、その間は私が家事育児をするようになりました。まぁできる範囲で、ですけどね。
正直言えば、料理は好きだけど片付けが面倒くさい。
洗濯して干すのはいいけれど畳んで収納するのは面倒くさい。
掃除して綺麗になるのは気分いいけれど、いざ実行に移すまでが時間かかる(笑)
掃除片付けにかんしては、詰めの甘い性格が出てしまって、時々妻にダメだしされてしまいます。
出かけたり他に用事もあるからと言って免除されるわけでもなく、家で暮らしている限り毎日必ず発生するわけで、限られた経験上ですが家事はなかなか大変なものだと実感しています。


ふと思ったのですが、実家では基本的に母親が家事をしていましたが、専業ではなくパートもしていたので、父親もたまにすることがありました。
思い起こせば祖父が元気だった頃は昔よく食べたとかで「すいとん」を作ったり餅を焼いてくれたこともありました。
また、子供の頃に母親の料理を手伝ったこともありましたし、実家には裏庭に竈があって、中学生くらいからたまに日曜日のお昼にうどんを茹でるのが自分の役目だったり。
そういったこともあって、男でも料理することに抵抗無かったのかもしれません。


とはいえ、実家にいる間はご飯を炊くことと、麺を茹でる以外にできる料理と言えばカレーくらい。
一人暮らしするようになってからですね。味噌汁に焼き物、炒め物、煮物と習得して徐々にレパートリーが増えたのは。*1実はだしを入れることを覚えたのもその頃でした。
料理をするようになると、いろいろ失敗もするようになります。
味が薄すぎ・濃すぎの加減ミスはもちろん、具を用意する内に鍋一杯になってしまい、食べるの一人なのにどうするんだこの量!?とか…。
冷蔵・冷凍して保存できるもの、そうでないものも体験して身を以て覚えました。


結婚当初は料理する機会はあまり無かったのですが、状況が変わったのは妻の妊娠・出産あたりからでしょうか。もっとも悪阻が酷かったので妊娠中に料理を披露することはあまりなくて、食べられそうなものをただ買ってくることが多かったですが。
そして育児のために妻のパートの時間帯がそれまでの平日から土日中心となると、おのずと家事担当も分かれるわけで。
ただ一人の時と違って家族分となると手間はいろいろとかかります。特に娘が離乳食から普通の食事になった頃は別鍋で具を小さくしたり味付けを薄くして冷ましたりするなど配慮が必要でした。
でも自分一人の時の自己満足と違って「美味しい」と言ってくれる人がいるというのは大きいものです。
基本的に麺類は妻より私の方が上手で*2、私自身が好きでよく作るので娘も好物になりました。
それに比べて魚類に関しては、塩鮭など一部除いて調理した魚はあまり食べる方ではありませんし、煮物もあまり箸が進みません。
今は便利なもので、ネットでクックパッドなどのレシピが入手できて、できる料理の幅が増えたのですが、私の作るメニューで娘が好きなのはカレー・ラーメン・チャーハン・スパゲティ・ハンバーグなど定番のものですね。
まぁ自分もそうでしたが、子供の時って肉類や味付け濃い料理が好きなのは仕方ないかもしれません。


娘も小学生くらいから料理の手伝いをするようになって、たまにギョーザやハンバーグを一緒に作るのが楽しいです。*3最初はなかなかうまくできなかったのが段々うまく手伝えるようになっている気がしますね。
親子で一緒に料理するということは、男女関係なく受け継がれていくものなのかもしれません。
いつの日か、娘一人で作った料理が食べられる日が来るのが待ち遠しいです。

*1:まだ付き合っていた頃の妻に教えてもらったこともある

*2:ただ茹でるだけと言えど、長年の経験は伊達じゃない(笑) 最初のころ、妻は茹で過ぎてた

*3:妻が料理する時ももちろん進んで手伝ってくれてる