減感作療法を受け続けてようやく一年経ったので書いてみる

行きつけとなった医院にて血液のアレルギー検査を受けてみたらスギ花粉が抜群に出ていて*1、立派な花粉症と認定されたのが四年ほど前になります。
それ以来、スギ花粉の本格的な飛散が始まる前の2月始め頃から医者に行って薬をもらい、日常的にはマスク*2や目薬などで4月まで凌ぐという対応を取っていました。
それでも大量に飛ぶ時期になると鼻水・くしゃみ・涙目に悩まされていたのですけどね。
なにが辛かったって、日中はともかく夜寝ていて突然くしゃみ連発と鼻水が止まらなくなって、睡眠妨害されていたことですね。
実は検査を受けた医院で前から減感作療法を紹介されていたのですが、面倒臭そうでスルーしていたものの、大量飛散が予想されていた2011年2月に受けてみることを決意。いや実際は短期間で効果出るものじゃないのですが、ある意味きっかけにはありました。

減感作療法とは
花粉症を治すのに非常に有効とされる減感作療法。そもそも減感作療法とは、アレルゲンの原因になっている物質を注射で体内にごく少量ずつ注入して、少しずつ量を増やしていくことによって身体に免疫をつけさせ、アレルギー反応を軽くしていこうというものです。簡単に言えばインフルエンザの予防接種と同じ様なものです。
http://ki-plan.com/

インフルエンザなどの予防接種ならば通常一回か二回で済みますが、花粉症を治すための減感作療法は長期間継続して注射を受けなければならないのが最大のデメリット。
以前、歯の治療に高額のお金がかかった経験から医療費を記録するようになったので、それを元に去年から振り返ってみますと、私の場合は2月から6月まで毎週土曜日に注射受けに通っていました。
そんでようやく7月頃から2週間おきになり、1年経った2012年2月以降は3週間おきなのでだいぶ楽になりました。
我ながらよく通ったものです。何回か別の用事入って行かなかったこともありましたが、途中で辞めたら意味が無いので何とか続けました。*3
ちなみに私の行っているところでは、一回あたりの費用は500〜700円程度。
だいたい受付⇒注射⇒15分後に注射箇所を見る。次の予約⇒会計といった流れなのですが、待ち時間があるので空いている時期でも小1時間、花粉症・インフルエンザ流行で混む時期は移動時間含めて2時間近く休日の午前が潰れてしまいます。


なお、最初は非常に少ない濃度・量で始まるので特に何も影響無いのですが、ある程度の濃度・量に達すると腕の注射部分を中心に円状に痒みや腫れが出るようになります(いわゆるアレルギー反応ってやつですね)。これが注射後2日くらい出るのが辛くて思わず看護師さんに訴えたら痒み止めを処方されて、塗りたくってましたね。一定の濃度に達すると花粉症が根治するまで継続するのですが、いつの間にか注射後の痒み・腫れは軽減されてました。


でもってやってまいりました今年の花粉症の季節。
2月のうちはなんとも無かったのですが、3月に入って気温の上昇とともにスギ花粉飛散が増えてくるとまったく問題無しってわけでもなく、朝方少し花粉症の症状が出ます。
それでも以前に比べたら全然楽ですね。頑張って通った甲斐があったもの。
お医者さんや看護師さんの話によると、軽い人ならば1年で治療完了するそうですが、私みたいに重い人は2,3年かかるとのこと。
残念ですが、まだ花粉症とは完全に縁は切れないようです。

*1:2番目に多かったのがハウスダスト

*2:まだ気温が低いと室内に入った時や自分の息で眼鏡が曇るのが困る

*3:もともと土曜は午前中に買い物などに出かけていたので、まず朝一に済ませようと思った。