- 作者: 山岸凉子
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2009/12/17
- メディア: コミック
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収録作品は以下の通り
「わたしの人形は良い人形」と「白眼子」は中編ほどの長さで長い年月をもって描かれる物語、他は主人公っが遭遇した奇譚を描いた短編となっています。詳しい内容と解説はamazonレビューにあります(手抜きw)。
ちなみに「わたしの人形〜」は期待通りの怖さでしたが、「白眼子」は意外に感動できる内容で、怖いもの見たさで読んだら予想外の傑作に出会ったといった感じです。読み返してみると、白眼子の台詞が心に沁みます。*1
ホラー漫画というと、グロテスクな絵や展開で怖がらせるのってありがちです。でもこの作者の作品に共通するのは淡々とした絵でありながら、人の持つ情の怖さ・悲しさを巧みに表現しており、ぐぐっと引き込ませておいてクライマックスでズドンと読者を落とす。ラストを迎えてからじわじわとくる怖さを味わえますね。
そういう意味ではホラー小説好きな人にも向いているかも。
*1:白眼子には実在のモデルがいるらしい。http://blog.goo.ne.jp/my-yoshimura/e/51da45ab3dba405c040211859471d6f0