ちゃんと見ているわけでもないのに見てるドラマの感想

別にドラマを見てるつもりなくても、妻がソファでテレビを見る。その後ろでノートPCを見ている私という位置関係でついドラマの内容も入ってしまうわけで。*1
最近たまたま続けて見てしまっているのが、感情を一切表わさず、家事万能、依頼されたことはなんでもやってしまうという家政婦のアレです。「見た」じゃなくて「ミタ」です。


初回はちゃんと見ていなかったのですが、いきなり不倫している夫に絶望して妻が入水自殺。*2残された父と高校生を筆頭に末は五歳まで4人の子がいる家庭に家政婦が来て、そこで巻き起こるごたごたが毎回話の中心になっているようです。
やはり自分も父親だし設定上は同年代ということで気になったのがその父のヘタレっぷり(笑)
若くして出来ちゃった婚から家庭を持つことになったということもあってか、父はどうしても子が愛せない。さらに不倫で妻を死に追いやったこととばれて子たちに見放されてしまうのです。
義妹*3と末娘は味方だけど、義父はそもそも結婚を認めてなくて、機会あれば子供らを引き離そうとしてる。
これがねぇ、どうやっても4人も子を持つ父親に見えないんですよ。長女はともかく、なんで4人も子を生み育てんだろう?その過程が見えてこない。まぁ仕事人間で奥さんに丸投げだったのだろうという脳内補完はできますが。最初は子連れバツイチの奥さんと再婚したという設定なのかと思ったくらい。再婚後にできた子と前夫の子との感情差でぎこちなくなるというのなら充分考えられますよね。


例えば「マルモのおきて」や「うさぎドロップ」なんかだと、子供に縁の無い独身男性が突然育児をするはめになるそのギャップが面白くもあり、感動的な展開もあったりします。
このドラマに関しては、家政婦が関わる数々の出来事を通じてダメ父が徐々に父親らしさを得て家族の絆を取り戻してゆくってのがこの先読める展開ではあります。
でもこれだけ父親らしくない役者が父親を演じるというのは、その俳優が悪いんじゃなくて、配役ミスのような気がしてなりません。
これが小説だったらある程度背景が書かれて読者自身がイメージを作れるのですけど、TVドラマだとまず設定ありきなんですよね。まぁどんな無理筋な設定でもそれに文句言ってたらそもそもドラマは楽しめないんでしょうけど。
それはともかくアレがですね、アレなんですよ。家政婦紹介所の所長はいい味出してますね。「家族ゲーム(ドラマ版)」や「予備校ブギ」の頃から見てるけど相変わらず存在感あるよなぁ。

*1:途中で寝てしまった妻に結末を教えたことも

*2:いきなり死ぬってのもどうなの?

*3:これが頼りにならない上にトラブルメーカー