スティーヴン・キング原作もの2作

一応Tカードとしては使えてるものの、レンタルとしてはとっくに期限切れとなっていたTSUTAYAのカード更新*1を兼ねて行ってきました。ゴールデンウィークということで、前から気になっていた洋画を借りましたよ。計5本借りたうち3本は娘のアニメですがね(笑)
借りたのはこちら。

ミザリー

原作を読んだのは結構最近で*2、映画の方も評判良さそうなのでこの際観てみようかと。
主人公であるポール・シェルダンの感情描写や強制的に書かされることになる「ミザリーの生還」のデテールについては大幅にカットされていますが、その分アニー・ウィルクスの存在感がピカイチでしたね。躁・鬱の切替によってまるで別人の如き印象を与え、徐々にその狂気の片鱗を見せてゆく。アカデミー主演女優賞受賞も納得。


原作との大きな違いとして、小説の方は異様にこだわったポール視点のデテールによって、読者は恐怖や痛みを共有しているかのような錯覚に陥るのですが、映画の方は第三者視点で進み、オリジナル登場人物であるバスター保安官の鋭い推理と行動によってサスペンス要素が強くなっているような気がします。
どちらが良いかというより、それぞれ小説と映画の特色を活かした作りとなっているので、これはこれで観て良かったと思いました。

ショーシャンクの空に*3

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こちらも原作読んだ時*4から気になってはいたのですが、今回ようやく観ることができましたよ。
簡単なあらましとしては、冤罪によって投獄された銀行員・アンディが刑務所で希望を持ち続けて生き抜く姿を描いた作品です。


主人公・アンディは台詞は控えめですが、刑務所内の酷い環境の中においても強い信念を秘めている様子がよくわかる。最後にそれが実った時はスカっとします。
そしてなによりモーガン・フリーマン演じる調達屋”レッド”による淡々とした語りがなんとも良いですね。
2時間半という長い作品なのですが、見始めたら時が経つのを忘れるほどのめりこんでしまいました。ラストの海も美しい。観終わってとても良い気分にさせられた映画でした。

*1:登録情報が旧住所のままだったので3年以上行ってなかったことになる

*2:感想はこちら→http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20110212/1297520174

*3:小説版は『Different Seasons』(邦題『恐怖の四季』)に収録されている『刑務所のリタ・ヘイワース

*4:http://d.hatena.ne.jp/goldwell/20070707/1183735095