育児に関していろいろ感じること

子供を叱る若い母親に言いたい、「お母さん、それは無理です」
休日は一日中子供と過ごすものの、基本的に平日は朝晩の限られた時間しか接する機会の無い私ですが、子供に言うことを聞かせるのは難しいなぁと思います。
自分は子供に手を出すことはおろか、強く叱ることはあまり無いと思うのですが、何度注意しても同じ過ちを繰り返したり、急いでいる時に子供があまりにマイペースだとつい口調が厳しくなることがあります。
結局、落ち着いて接することができるかどうかは自分の都合次第なところもあるんですよね。
それでふと思い出したことですが。
まだ娘が4歳くらいだった頃。家の外で自分がちょっとした作業をしている傍ら、目が届く範囲で遊ばせていたのですが、気づいたら娘が長い棒か何か振り回していたのですね。近くに人がいなかったとは言え危ないからやめるように言っても聞かない。ちょっときつめに言ったら今度は「ヤダ」と強く拒否。*1なんかその時は自分もイライラしていてつい頭を叩いて取り上げてしまったんですよね。でもって後で自己嫌悪。
それにこだわる理由を理解した上で、「もしお友達が棒を振り回していて、娘の方が当たったりしたら痛いよね?」みたいに危険性をわかるように説くべきだったなぁと。手をあげたのはたぶんそれきりですが、後から考えれば「こうすればよかった」というのはよくあります。


そもそもネグレクト(育児放棄)とか折檻・しつけと称して重傷を負わせたり死に至らせるような人物は問題外として、育児に携わる親はたいてい同じ難しさに感じているんじゃないでしょうか。
その子の性質にもよるでしょうが、家中心で外界と接する機会の少ない2,3歳くらいまではなんだかんだ駄々こねることがあっても概ね親が強い態度で出れば言うことを聞かせることはたやすいでしょう(それが常に良いかどうかは別として)。
それが幼稚園保育園などで他者と接して刺激を受け、独自の理屈や自己主張を身に付けてくると親がもてあますことがあるんですよね。それは精神的な成長としては喜ばしいことなのですが。
だけど所詮子供は子供なわけで、ようやく社会の仲間入りしたばかりで、普通に大人が望まれるレベルのことがいつもいつもできるわけじゃない。褒められて少しずつ覚えていくものじゃないでしょうか。


で話は変わりますけど、いろんな子供の集まる学校にて体罰は絶対にいけないとは言い切れません。無しで済ませられるならそれに越したことはないですけど。
特に男子は年齢が上がるといろんな悪さ覚えるもので、私も小学生高学年の頃は先生や祖父によくぶたれたものでした。まぁほとんどの場合、ぶたれても仕方ないと心の中ではわかっていましたね。
でも、少なくとも就学前幼児の段階の我が子に注意する時くらい親は手をあげたりヒステリックに怒るようなことは避けられないものかと思いますよ。幼い子供って、何で怒られたのか理解する前に、親の怒りが鎮めるかが最優先になってしまうので、結局怒ったって効果があまり無いようなんですよね。なにがいけなかったか、次はどうすればいいかをわかるようにできればいいんですけどこれがなかなか難しい。

*1:一時期なに言っても「ヤダー」が口癖の時があったなぁ