『REVIVE!』読了

3,4巻では、保険会社の営業マンであり管理職として普通に勤めしていた主人公・小此木が、失職と別居・模型店勤め・オタク趣味・親子関係などいろいろな面で濃いモラトリアムを経験。
それが終わると同時に物語も終焉するのでした。まぁ納得といえば納得のいく結末ではありましたが。


それにしても年頃の娘を持つ主人公の悩みに関しては、いずれ自分も同じ境遇と思えるだけに、笑いながらも他人事とは思えなかったです。
心配ゆえについ子供扱いしてしまうのだけど、中学生ともなると自立しはじめて親の範疇を超えつつある時期。でも衝突しながらもなんだかんだ言って会社勤めの頃に比べて親子の会話が増えて子供の良さを知ることができた主人公が微笑ましかったです。
また、「めいわく荘」の安川がそのまま歳を取ったような田安は大学に残っていたらしい。本気になって頭を使えばスゴい研究とかできそうなのに、相変わらずオタク趣味に没頭してるところが彼らしいところ(笑)
そういや過去作品に比べても大人目線で描かれており、社会の出来事*1も絡んでいたのは主人公や著者の年齢も関係するのかな?


先月この『REVIVE!』を知って読み始めて、今月初めに4巻を読んだらもう完結だったという。(1,2巻の感想はこちら)満足ではあったけど、寂しくもありました。
次の作品ではもっと長いストーリーで読ませてほしいものですね。

REVIVE! (3) (リュウコミックス)

REVIVE! (3) (リュウコミックス)

REVIVE! (4) (リュウコミックス)

REVIVE! (4) (リュウコミックス)

*1:あの秋葉原での殺傷事件や世界同時不況など