世の中の迷惑行為の半分くらいは無知によるものかもしれない

「デーモン小暮閣下の地獄のWEB ROCK: DC11.01.22: 続・新春毒舌会。」より

「人類よ!…いや日本人よ、もっと咳やくしゃみの恐ろしさを知れ!」ということである。
この冬、吾輩は結構頻繁に電車やバスに乗っている。こう言っては何だが、第二次世界大戦の前後に生まれた年代の人々よりも、はっきり言って20歳台〜30歳台の、それも女性が多く、咳をゴホゴホ!くしゃみをハクション!とやっている。しっかりと口元・鼻を押さえようともせず。
(中略)
はっきり言って、「インフルエンザのウィルスを撒き散らされる」ことは、うつされた者の後々の辛苦を鑑みれば「顔を殴られる」「股間を蹴られる」のと等しい…いやインフルエンザは場合によっては死にも至るのだから、それら以上の「暴力」と定義付けしても過言ではないと吾輩は思っている。
吾輩は今までに何度か、乗り物の中で「ハンカチで口を押さえたらどうですか?」と、あまりに目をつぶってやり過ごすことの出来かねる(頭の上や真横で続く)「暴力」に対して注意を行なったことがある。(そのことを吾輩は吾輩の信奉者の集いにおいては、かなり頻繁に述べてきた。)
で、吾輩に注意を受けた者どもは皆一様に、きょとん?とした顔をするのだ。つまり連中には悪意がなく、単に、『無知によって菌の拡散が大きくなっている』とも言えるのだ。

毎年インフルエンザが流行する冬、そしてまさに新型インフルエンザが大流行のきざしを見せるこの時期でさえ、公共の場で平気で口や鼻を抑えずにくしゃみを撒き散らす輩はおります。もう迷惑を通りこしてまさに暴力的行為なのですが、これに限らずその行為が周りにとってどういう影響を及ぼすか想像することなく、無知によって迷惑をかけているというのは結構あるんじゃないかと思います。
さすがに歩き煙草やら電車内での携帯電話など、迷惑行為として周知されてきたものは以前よりは減ったかと思います。それでもやっているのはもう自分勝手な奴ですね。
無知によるマナー違反って他に何があるでしょうか?
並んでいる列に気づかないで割り込みするとか、混んでいる電車内などで荷物を席に置いたままとか・・・。大きなショルダーカバンやリュックを背負った人が気づかずに周りの近くの人にぶつかりまくるのも困りものです。


いきなり話が個人的なことになりますが、地元から都内への通勤電車においては、ほとんどの人は寝ていて、あとは新聞・ケータイ・読書などで静かなものです。私とって行きは貴重な睡眠タイム(そして帰りは読書タイム)。しかしごくたまに隣に座った人のイヤフォンから漏れるシャカシャカ音で不愉快にさせられることがあるのです。
耐えかねて何度か言ったことがあるのですが、反応はほぼ同じ。きょとんとして「えっ、うるさかったの?」みたいな。素直に音量を小さくしてくれるのでいいのですが。
これも「ひょっとしたら音が周りに漏れて不愉快にさせているかもしれない」という点が抜けているのですね。
あと隣で携帯ゲームを始めた女性。音がまる聞こえで全然気にしているそぶりなし。ちょっとそれは酷いんじゃないか?と思って言おうかどうしようか迷っていたら、単にイヤフォンのプラグを刺すのを忘れていたという。もっと早く気づけよっ!


迷惑だなぁと思う時、もしかしたらそれは本人が自覚していないだけだから、一度勇気を出して注意してあげることでその人が同じことを繰り返すのを防げるかもしれないです。
「だがちょっと待って欲しい、注意したことでトラブルになることもあるじゃん!」という意見もあるかと思います。実際に新聞に載ることもあります。
確かに、相手と言い方には注意が必要です。
たいがい、最初から「迷惑だなぁ」と思っても率直に言える人は少なく、まずは我慢しています。しかし相手は一向に気づくことなどなく、こちらの忍耐が限度を超えるタイミングで言うと初っ端から喧嘩腰になってしまいがち。気づかずのほほんとしている相手に対する怒りもMAX状態。
よくあることなのですが、自分の方が100%悪いとわかっていても頭ごなしに怒られたりすると素直に謝ることはできません。かえって感情を逆撫でされて喧嘩になったります。
そこは「すみませんけど、それ止めてもらえますか?」とあえて下手にでてみるのがベター。


あと誰でも経験あるかと思いますが、気儘に振舞うのが格好いいと思い込んでいる時期(主に十代後半)があるじゃないですか。そういうのに言っても効果無いかもしれんですね。生意気なガキにガツンと言ってはみたい気はしますが、相手がキレてナイフを出したりしたらやばいのでチキンな大人としては悩ましいところです。