初心者にお薦めの本

【初心者に薦められる小説】 最近よく「どういう本がおすすめ?」と聞かれるので、初心者でも楽しめる小説10冊を考えることにしました。 どんな人でも、この10冊のうちだったら最低でも1冊には感動する! または面白い! と感じる10冊を選びたいと思います。 ポイントは ・あんまり長くない ・難解な比喩、抽象的な概念を取り扱ったものなどは却下 ・リズムやテンポがいい。ストーリー展開が速い ・あくまで小説を教科書以外には読んだことがない、みたいな人向け。 ・猟奇的なもの、極度にえっちぃものは却下 ・絵本とか、薦められた方がちょっと馬鹿にされた気分になるものは却下。 ※決して絵本を馬鹿にしてるわけじゃないです。大人が読むに堪えうる絵本もたくさんありますが、要は受け手側の問題です。 ・専門知識を必要とするものは却下。 です。 どうぞ読書好きのみなさまの経験から、10冊をお選びくださいませ。 ちなみに、僕の10冊もコメント欄に記しておきますので、それに対する意見も回答に加えていただいて結構です。 (対する意見だけで回答するのはおやめください)
こういう質問の回答を時間かけてじっくり考えるのはなかなか楽しいことなんですが、今回は知るのが遅くてもうだいぶ回答が寄せられている。ならば最初から日記のネタにさせてもらおうということで考えてみました。


そこで初心者という定義をどうするか。
読書の初心者と一概に言っても、年齢・性別・今までの趣向にもよりますが、すでに好き嫌いはあって、どういう本が楽しめるか個人によって違うでしょう。
まぁあまり難しく考えずに、映画・ドラマなどはよく見るけどあまり読書することは無かった同年代の男女ということで考えてみました。
しばりは質問内容と同じですが、あえて歴史は対象外というハードルを設けます。そうすると私の持ちネタが半分近く却下されてしまうのが辛いところですが、だいたい歴史好きは本好きってことが多いと思うので。

私のレビュー
本当は『レボリューション№3』を推したいところだけど、質問者であるhonzukiさんのコメントにもう書いてあるのであえてこちらに。
若い世代ならば『レボリューション№3』、30〜40代ならば『フライ,ダディ,フライ』かなって気がする。

私のレビュー
「時と人」3部作より一押し。他の2つも素晴らしいけど。
この人がよくテーマとする日常の中の謎解きは、読む人を選ばないしそれでいて充分楽しめるので他にも候補が多いけど、完成度からいってこちらかな。かつての高校生たちに。

私のレビュー
さほど期待せずに読んだら、どれも珠玉の短編だったという。

防壁 (講談社文庫)

防壁 (講談社文庫)

面白さでいったら断然『奪取』なんだけど、ここもあえて中短編集から。
危険な仕事に就く男の格好良さが光ってる。

家族八景 (新潮文庫)

家族八景 (新潮文庫)

で、次に『七瀬ふたたび』に行くと。テレパス七瀬シリーズを読むにはやはりこちらからの方がよろしいでしょう。

私のレビュー
誘拐犯罪なのに小難しく考える必要なく、理屈抜きに楽しい。

ハードボイルドが売りの著者だけど、読みやすい作品と言ったらこれ。ゴジラキングコングが普通の人間で日本語を喋るとしたら?

私のレビュー
容疑者Xの献身』もいいし、とっつきやすさで言ったら『探偵ガリレオ』も捨てがたい。もっとも感動するという意味ではこちらを。

淋しい狩人 (新潮文庫)

淋しい狩人 (新潮文庫)

長編の『模倣犯』や『火車』は初心者にはハードル高いだろうから、短編・連作で選ぶとこれ。本当は本好きの人の方が楽しめるのだろうけど。あとは『地下街の雨』なんかもいいと思う。

私のレビュー
特にコメント不要。海外小説やSFに縁が無くとも読むべし。猫好きなら尚更良し。

  • おまけ

ネルソンデミル, トマスブロック『超音速漂流』
私のレビュー
はまればハリウッドのアクション映画的なハラハラドキドキ感覚で楽しめる。主演はハリソン・フォードメグ・ライアンあたりで。


意外とこれは難しいですね。自分が面白いと思う本が、ほとんど本を読まない人にとっても面白いかどうか?これ傑作だけど難しいかもとか、こっちの方がいいんじゃないかなぁとか悩みながら選びました。ハズレは無いと思うけれど、読んでみてどう感じるかは分かりませんからね。
実写化された作品が多くなったようですが、やはり万人受けしやすいということでしょうか。