【30代男が怖がるホラー小説】
子供の頃読んで怖かったという作品は要りません。
感性が鈍くなってきた30代の今読んでも「怖い」と感じるようなホラー小説を募集します。
既読本を避けるために、過去十数年で読んだと思われるホラー小説は思い出せるかぎり下記にまとめました(怖かったかどうかは別として)。
http://book100.g.hatena.ne.jp/goldwell/20080810
ちなみに新刊で入手可能な本でお願いしますね。
自分の中では8,9月はホラー作品多めになりそうです。
ちょっと遅くなったけど回答からのお薦め本まとめ。
タイトル | 著者 | 備考 |
秋の牢獄 | 恒川 光太郎 | |
夜市 | 恒川 光太郎 | |
墓地を見下ろす家 | 小池真理子 | |
屍の王 | 牧野修 | 品切 |
生首に聞いてみろ | 法月輪太郎 | |
蜂工場 | イアン バンクス | 品切 |
ぼっけえ、きょうてえ | 岩井志摩子 | |
病の世紀 | 牧野修 | |
ペット・セマタリー(上・下) | スティーブン・キング | 品切 |
フリークス | 綾辻行人 | |
姑穫鳥の夏 | 京極夏彦 | |
GOTH−リストカット事件 | 乙一 | |
狂い壁狂い窓 | 竹本健治 | |
冥途・旅順入城式 | 内田百けん | |
悪夢の棲む家(上・下) | 小野不由美 | 品切 |
蜘蛛・ミイラの花嫁―他 エーヴェルス短篇集 | エーヴェルス | 品切 |
怪奇小説傑作集 [新版] (全5巻) | ||
怪談・奇談 (講談社学術文庫―小泉八雲名作選集) | 小泉八雲 | |
大人のための残酷童話 | 倉橋由美子 | |
〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 | クリストファー・プリースト | |
ひたひたと | 野沢尚 | |
光車よ、まわれ! | 天沢退二郎 | |
壊れるもの | 福澤徹三 | |
白い部屋で月の歌を | 朱川湊人 | |
謎のギャラリー こわい部屋 | 北村薫 | 品切 |
世界の怪談 | 庄司浅水 | |
あなたに似た人 | ロアルド・ダール | |
鍵―自選短編集 | 筒井康隆 | 品切 |
新耳袋―現代百物語 | 木原浩勝, 中山市朗 | |
セメント樽のなかの手紙 | 葉山嘉樹 | 品切 |
蟹工船 | 小林多喜二 |
改めて考えるとホラー小説は実に多彩なんですね。もともと人間が抱く恐怖の対象からして、年齢や立場で変わってくるからか。
例えば、幼い時期は未知なるものを怖れたり直感的な恐怖を感じやすく、大人になると理解できないものへの怖れ、失うことへの怖れだったりするなかなぁと思います。更に死や病への怖れなんかは「もう充分生きた」という境遇に達するまでは何時だって抱くだろうし、他にもいろいろあるでしょう。
だから読むたびに怖いと思う対象は変わることがあります。
ところで、ホラー系の映画や漫画については小説ほど見ている方ではないので、自分でも独り善がりだと思う考えを書きますと、ストーリーだけでなく映像や音声によって怖がらせようとする意図が見えやすく、冷めてしまうことがあるのですよね。*1「ほらぁ(笑)、ここで怖がるんだよー」って。
小説の方は、読みながら話の情景を想像し、自分視点に置き換えていく作業の中でじかに感じやすい気がするのです。まぁこれも描写の巧拙によりますけど。
要はなんだかんだ言っても読書が好きなわけですな。
もう普通じゃありえない状態の大量出血とか死体(葬式除く)とか幽霊とかリアルで見たこと無いし*2、実際に見てしまったらどうなってしまうもんだか自分でも自信ないのですが、小説だとフィクションだというフィルターがかかっているせいか(ノンフィクションであっても読み物というクッションをおいているせいか)結構平気なんですねぇ。逆に怖い・気持ち悪い・グロい*3とか聞くと途端に読みたくなったりして。