最近読んだ漫画

今年2月になって読んだ歴史もの3作です。
へうげもの』6巻はまだかな〜。
そういや、H.O.T.D.*1の4巻は3月発売のようです。

センゴク(5) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク(5) (ヤンマガKCスペシャル)

相変わらず「○○隊」とか「○○様」という3人称の違和感は感じるけど、全体的に歴史漫画としての評価は自分の中では上がってきた。特に戦国時代の合戦の様相を現代人にわかりやすく、それでいて陣形同士のぶつかり合いを迫力ある描写で描いているのが素晴らしい。恋や友情という感情移入しやすい点もあって退屈させないしね。
それにしても既成のイメージにとらわれない人物描写にはびっくり。明智光秀とか斎藤龍興とか。そして有名な人物はあえて脇役にとどめ、史実では無名な人物(山崎新平、坂井久蔵など)を主人公と絡ませて仙石権兵衛の成長を描くのがとても新鮮に感じる。

  • 『傭兵ピエール』1巻

傭兵ピエール 1 (ヤングジャンプコミックス)

傭兵ピエール 1 (ヤングジャンプコミックス)

原作に忠実に再現しているのに面白さが伝わってこないのどうしてだろう。絵は悪くなく、中世ヨーロッパの風景や当時の武具・鎧の描写はとてもいいのに。
どうも小説で使われていた叙述をそのまま貼り付けた部分と、登場人物が動いている漫画の部分が噛みあっていない。漫画ならでは表現の良さが感じられず、読みにくくなってしまっている。

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)

この時代のイタリア情勢からして難しい内容を想像していたのに思いのほかすいすいと一気に読めてしまった。これって歴史に興味無い人が読んでも面白いんじゃないかな。
狂言まわしのアンジェロの天然ぶりが微笑ましく、それでいて真の主役のチェーザレが何ともいえなく格好いい。チェーザレおよびボルジア家をとりまく複雑な情勢の説明もわかりやすい。どんな展開を見せるのか今後が楽しみ。