- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: コミック
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原作でいうと2巻の北嶺撤退戦の最大の山場である小苗橋遅滞戦闘を描いています。
実はこのあたりは前半でも、かなり面白いところでして、主人公・新城直衛の本領発揮というか、好きな場面が続きます。
漫画でも各小隊長や<帝国>のキャラが立っていますね。
そうそうキャラと言えば、今回はカミンスキーの過去話がありましたが、ユーリア殿下でも外伝1冊いけそうな感じです。実現しないだろうけど*2。
ちなみに時系列上の進行はさほどではありません*3が、相変わらず描写は素晴らしい。原作のイメージを崩さず、適度にわかりやすい図で補ってくれています*4ので、原作を読まなくてもきっと楽しめるでしょう。
佐藤大輔作品と言えば、名(迷)台詞の宝庫でありますが、小説とまた違って、人物が絵付きであの名台詞を言ってくれるのも嬉しい。
調子付いて、引用していまいます。
- 苗川対岸に整列した<帝国>軍先遣隊を見て
まさに圧倒的じゃないか 敵軍は
一度でいいからあんな立派な軍隊を率いてみたいものだな 曹長?
ギレン・ザビ「圧倒的ではないか我が軍は」のパロディか?
あなたの尻穴にそそがれた金になど ふれたくはありません
金のために息子の身を売った張本人なのに、どの口がそんなことを言うかって感じw
- 支援が失敗し、それが新城直衛に伝えられないとわかった時の笹島中佐
何があっても敵にだけはしたくない男に恨まれたとき
いったい自分に何ができるのだろうか
笹島中佐は、すでに新城をある程度理解していたのだと思います。