頭の中に描く地図

これは歴史物だけに限らないでしょうが、小説を読んでいる時って頭の中では想像を働かせていますよね。
それが「Aという町を出て○○川を渡り、□□山を北に見ながら△△海に面したBという港へ行く」なんて記述があれば大概の人が頭の中で地図を書くんじゃないかと思います。小説の初めに舞台となる地の概略図があったりすれば助かりますよね。もっとも日本国内のお話であれば、地図無しでも何とかなりそうな時もあります(地理音痴でなければですけど)。


これがですね、遥かに遡った時代であると、とたんに難易度が高くなる。外国だと尚更です。まさに難易度がSUPER HARDです。そんなわけで今、宮城谷昌光『王家の風日』を読んでいて、紀元前十数世紀の中国(殷〜周代)というとんでもない古代の話で、地名が違うどころか河の流れさえ違っていて、当時の地理感覚を掴むのに苦労しているわけです。それでも半分を過ぎて乗ってきて面白いところです。


後になりましたがちょっと補足します。かなり有名ですが同じ外国の歴史物でも塩野七生の著作だと地図・写真・イラストがふんだんに使われていてイメージがつかみ易く、読む人に親切だなと思いました。
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
作者: 塩野七生,
メーカー/出版社: 新潮社
発売日: 2002/05
※2006年3月現在、新潮文庫で第23巻まで刊行