面白かった小説があり、それが映画化されると聞くと、見たくなってしまうもの。映画館自体あまり見に行かないので、専らレンタルにするのだが、いざ見てみると原作の人物設定やストーリーがめちゃくちゃにされていて、失望してしまう。
そんなことが繰り返されると、読んだ小説が映画化されても二の足を踏み、次第に映画を見なくなっていく・・・。
そりゃあ、けっこうな長さの小説のストーリーをわずか2時間ほどに縮めるのだから最初から無理があるってもの。いちいち登場人物の過去の回想とか、世界状況の説明を丁寧にやっていたら、大晦日の12時間ドラマ並みになっても終わらぬかもしれん。
しかぁし!それでも原作を読んだ人間は期待してしまうもの。ある程度の省略は認めるものの、印象に残る部分(原作の雰囲気とか重要人物とか)をばっさり切り捨て、勝手にストーリーを創られた日にゃたまらん。
小説→映画の順で見るのかやめた方がいいのか?
近頃はすっかり邦画から遠ざかった私だが、世界は広い。原作を読んだ人間も楽しめる映画もきっとあるに違いない。
ってことで近々はてなで質問をやってみようかと思っている次第。
ちなみに今まで小説→映画の順で見たものを分類しておく。括弧内は原作者。
昔の映画はちょっと記憶が曖昧。もしかしたら記憶違いでテレビドラマのみの作品も混ざっているかも。
誤解無い様に書いておくが、原作となった小説はいずれも良作品だった。
■かなり失望したもの
- アナザヘヴン(飯田譲治・梓河人)
- 狗神(坂東眞砂子)
- 黒い家(貴志祐介)・・・大竹しのぶの役は確かに怖かったがなぁ
- ISOLA 多重人格少女(貴志祐介)・・・何だか訳わかんなかったよ
- 梟の城(司馬遼太郎)・・・退屈だった気がする。印象に残っていない
- リング0、リング2、らせん(鈴木光司)・・・もう別物ですから
▲やや失望したもの
- 青の炎(貴志祐介)・・・それなりにまとめてはあったが、やはり殺意を抱くまでの過程の省略が・・・
- 死国(坂東眞砂子)・・・夏川結衣・栗山千明は良かったがストーリーはちょっと
- 首都消失(小松左京)・・・あの現象の状況説明が映画だとわかりにくい
- 戦国自衛隊(半村良)・・・後半は全く別話。映画では原作の良さは伝わらないか。
- バトルロワイヤル(高見広春)・・・人物描写が少ないのは人数多すぎて仕方ない?
- パラサイトイヴ(瀬名秀明)
- ホワイトアウト(真保裕一)・・・映像的に良いが、ストーリー省略
△どちらとも言えない。微妙
○それなりに面白かった